エタノール固定細胞の細胞周期におけるタンパク発現差解析の検討
Project/Area Number |
25930024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山本 淳子 福井大学, ライフサイエンス支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 細胞周期 / エタノール固定 / タンパク発現差解析 |
Research Abstract |
目的 : 細胞周期各段階の細胞をセルソーターで分取し、タンパクを抽出、蛍光二次元電気泳動法でタンパク発現差解析を行うことができる。しかし、細胞周期を明確に分けるためにはエタノール固定が必要であるため、エタノール固定細胞でタンパク発現差解析が可能か検討する。 計画 : 1 エタノール固定細胞で蛍光二次元電気泳動が可能か検討する。 2 エタノール固定により消失・減量するタンパクの検討。 3 生細胞とエタノール固定細胞の細胞周期各段階の細胞のタンパク発現差解析を比較し、エタノール固定細胞を使用することが有効か検討する。 結果 : 1 エタノール固定細胞で蛍光二次元電気泳動を行ったところ、等電点・分子量による分離や蛍光は、生細胞と比較して変わりなく検出できた。 2 エタノール固定細胞では低分子量のタンパクが多く減少した。分子量が大きくなるほど減少するタンパクは少なくなった。 3 生細胞の細胞周期各段階の発現差解析では、単染色のため各段階を明確に分取できず、発現差のあるタンパクは少なかった。エタノール固定細胞は、多重染色が可能なため細胞周期各段階を明確に分取でき、発現差のあるタンパクを多く検出できた。 考察 : エタノール固定細胞は多重染色が可能であるため、細胞周期各段階の細胞を明確に分取することができる。そのため、G1期やG2/M期にS期の細胞が混ざることがなく、細胞周期各段階の発現差解析には有効であることは分かったが、エタノール固定により減少するタンパクが多くあるため、この点の検討が必要と考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)