Project/Area Number |
25932009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
歯学
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Research Institution | 宮城高等歯科衛生士学院 |
Principal Investigator |
佐藤 陽子 宮城高等歯科衛生士学院, 教務主任/歯科衛生士
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 歯科衛生ケアプロセス / ヒューマンニーズ概念モデル / 歯科衛生理論 |
Research Abstract |
〈研究目的〉歯科衛生士の専門性向上に直結した教育法開発の構想の下、北米で開発された科学的・論理的な問題解決過程である「歯科衛生ケアプロセス」の概念をわが国の歯科衛生士教育に導入し、その評価を行う。この結果を基に、北米型モデルの問題点を抽出し、我が国の実情にあった新たな教育モデルの構築を目指す。 <研究方法>1)模擬症例・模擬回答の作成 : 全身疾患と歯周組織に炎症を有した設定とし、ヒューマンニーズ概念モデルの8つのニーズのうち4つ(2健康上のリスクに対する防御、3生物学的に安定した歯・歯列、4頭頸部の皮膚・粘膜の安定、7口腔の健康に関する責任)に該当するように作成した。模擬回答内容を点数化して評価できるよう評価票を作成した。 2)模擬症例の回答では、学習者を北米型ヒューマンニーズ概念モデルを使用した群と使用しない群に設定し、得られた回答を分析して、ヒューマンニーズ概念モデルが問題を明確にし、計画立案へ導くモデルとしての有用性を検証した。 〈結果・考察〉回答内容の分析では、両群ともに「歯周組織の炎症」などの歯科衛生上頻繁に起こりうる問題の抽出は的確に行えていたものの、「健康上のリスクに対する防御」の問題を明確化している回答がほとんど認められなかった。概念モデルを使用した群と使用していない群との記載内容の比較では有意差はなく、モデルを活用することの効果は認められなかった。モデルを使用した学習者へのアンケートでは、対象者のニーズの把握はできたが、どのように表現したらよいかわからない、領域に配慮した歯科衛生ケアプランの立案が難しいなど、モデルの活用に関する知識不足が要因となっている可能性が伺えた。今後、モデルの活用に関する教育方法を強化していく必要性がある。 今回の研究をとおして、教育方法の強化と、日本の現状に即した歯科衛生士概念モデルの構築の検討が必要であることが伺えた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)