Project/Area Number |
25934003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
黒岡 孝信 愛知教育大学, 附属高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2013: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ICT機器の活用 / 外部視点・内部視点 / 全体指導・個人指導 |
Research Abstract |
本研究では、高等学校段階ですでに技能及び関心・意欲の差が大きいと言われるマット運動を取り上げ、個人の技量に応じて技を選択し、「よりきれい」に行うためにはどうすればよいかを共通課題にして、ICT機器を活用したグループ学習を行う。映像や助言による外部視点から見た分析と自らが感じた内部視点からの分析を交えることにより、明確な形で表す形式知だけでなく、勘や直感、経験に基づく暗黙知を感じさせる。暗黙知の深まりと技能の向上や生徒自らの達成感、自己評価の相関を分析して、マット運動での助言や指導方法の改善につなげることを目的とした。 研究方法として次の①~⑤で行った。①個人レベルに応じた技に取り組み、課題を発見する。②グループ学習として、タブレットPCを用いて課題解決を行わせる。③映像を取り込み、グループ内の意見や技の状況、意識した点や気付いた点をタブレットPCに書き込ませる。④技能変化と意識変化を自己分析させる。⑤全体指導期間と個人指導期間を設け、外部視点・技の理解度・改善点の明確化・内部視点の自己評価を考察する。 研究成果として、次の①~④が挙げられる。①外部視点・内部視点は、全体指導時低下するがその後上昇する。②外部視点を技能レベル別で分析すると、技能が高い生徒は下がることなく上昇するが、他の技能レベルの生徒は、全体指導後急激に低下して、個人指導後に急上昇する。③技の理解度ついては、各技能レベルとも個人指導期間に上昇した。改善点の明確化については、技能の低い生徒ほど低いが、指導を加える度に上昇する。④技別に推移を分析すると、後転系は外部視点・内部視点・理解度ともかなり低い数値から始まり、下がることなく上昇し、個人指導後急激に上昇した。以上の結果、マット運動におけるICT機器を用いた授業では、個別指導は重要であるが、技能レベル、技の系統の特徴を考慮した指導を適切に行っていく必要がある。
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