Project/Area Number |
25934010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | (学)町山学園まどか幼稚園 |
Principal Investigator |
町山 太郎 学校法人町山学園まどか幼稚園, 幼稚園 園長
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 幼児 / 運動能力 / 基本的動作 |
Research Abstract |
【研究目的】幼児期の運動能力の低下には、運動量の減少に加え、「走る」、「跳ぶ」、「投げる」といった基本的動作の経験の乏しさが影響している。幼児期の運動能力の向上に繋がる教育課程を作成する上で、幼児の運動量及び基本的動作の経験を把握し、運動能力との関連を明らかにすることは非常に重要である。本研究では、運動能力の異なる幼児の運動量及び基本的動作を一年に亘って捉え、運動能力別の運動量及び基本的動作の経験を明らかにし、特に運動能力が低い幼児の課題を明確にしていくことが目的である。【研究方法】2013年4月に幼稚園1園の年長児約120名に対して、幼児運動能カテストを行い、運動能力上位群と下位群の男女児それぞれ2名ずつ計8名を対象児とした。2013年5月より、保育中にライフコーダEX4秒版による運動量の測定とビデオカメラによる基本的動作の観察を対象児ごとに一カ月約1時間、5月から10カ月間継続して行った。基本的動作の観察結果は、先行研究を基に作成したチェックシートを用いて分析した。【研究成果】月ごとの運動量と基本的動作の種類数には何れも運動能力上位群が下位群よりも有意に多かった。その一方で各群の月ごとの運動量と基本的動作の種類数の差は明らかではなかった。基本的動作の種類を姿勢制御系・移動系・操作系に分類すると運動能力上位群下位群どちらも移動系が最も多く、操作系が最も少なかった。また、どの月においても下位群は運動量や基本的動作が少ない静的な遊びを好む傾向にあり、上位群と同じ遊びを選択したとしても基本的動作の種類は少なかった。幼児期の運動能力の発達には、特定の時期の運動経験というよりも一年を通じた積み重ねが影響しており、さらに下位群には一年を通じて動的な遊びを教師が援助する必要が見いだされた。また全ての幼児に操作系の基本的動作の経験が豊富になるような工夫が必要であることが明らかにされた。
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