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重度身体障害者における就労支援のための入力用デバイスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 25935005
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生活科学
Research Institution神奈川県総合リハセンター

Principal Investigator

村田 知之  神奈川県総合リハビリテーションセンター, 研究部リハビリテーション工学研究室, 研究員

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2014-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2013)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords高位頸髄損傷者 / マウススティック / 動作分析
Research Abstract

重度身体障害者である高位頸髄損傷者のパソコン操作方法の1つにマウススティックがある。この方法を選択している就労者には、長時間の作業による頸部の痛みで長時間の操作を断念せざるを得ない者もいる。本研究では、質問紙調査や動作分析から環境設定が動作に与える影響を明らかにし、キーボード操作に伴う頸部の負担軽減やマウススティック操作のための作業環境整備に向けた知見を得て、二次障害の予防に繋げることを目的とした。
対象者は、高位頸髄損傷者5名と健常者10名である。
高位頸髄損傷者へのパソコン操作に関する質問紙調査の結果、1日の使用時間は最大で10時間であった。そして、全員が首と肩に疲労感を訴えており、さらに4名が痛みを患っていた。このことから、頸部周囲の疲労感や痛みは受傷歴の長さや1日の使用時間に起因しないことが示唆された。また、痛みを伴っているにもかかわらず、その疲労感や痛みを問題視していない対象者がいることも明らかとなった。
動作分析の結果、キーボード中心をマウススティックで押した際の頭部屈曲角度が車椅子静止座位時の頭部屈曲角度に近くなる環境設定が、対象者の評価が高い結果であった。これは、頸部痛や肩こりの原因の1つである頸部の伸展動作や頭部の後方への引っ張り動作が小さい姿勢であるためと考えられる。また、キーボードの形状については、頭部の回旋動作に合わせて曲げることで、キーを押す際の前突動作が軽減することが明らかとなった。
マウススティックによるキーボード操作には、車椅子座位姿勢に合わせた環境設定が重要である。しかし、ディスプレーの位置など他の環境との調整も重要である。長時間の作業に伴う二次障害を軽減するためにも、支援者による導入時の環境設定や定期的なフォローだけでなく、対象者自身が二次障害に対する意識を持ち、作業時の休憩などの工夫をすることも重要である。

Report

(1 results)
  • 2013 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-15   Modified: 2019-07-29  

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