Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
放射線治療では、治療計画CT撮影時の患者体位を治療時に正確に再現することで、腫瘍への十分な線量を担保しつつ正常組織への被ばくを低減できる。近年、X線画像を用いず体表面情報に基づき位置照合を行うSGRTが実用化されているが、体表の凹凸や関節付近では照合精度が低下する課題がある。そこで本研究では、深層学習を用いた姿勢推定ライブラリOpenPoseにより抽出される関節点情報を活用し、関節部でも高精度な位置照合を実現する新たなシステムの開発を目的とする。本手法は、照合作業の効率化と患者の被ばく低減に寄与するだけでなく、SGRTの適用範囲を広げることにも貢献すると期待される。