Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
過眠症は十分な睡眠にも関わらず日中の耐え難い眠気を特徴とする疾患であり、その治療法は十分には確立していない。ヒスタミンH3受容体逆作動薬pitolisantは依存の可能性が少ない過眠症治療薬であるが、pitolisantが覚醒を維持できるメカニズムは解明されておらず、本邦を始め多くの国で薬事承認が進まない原因となっていた。本研究ではHiUGE法やGRABセンサーなどの最新技術を用いて、pitolisantがどの脳領域・神経系に作用し覚醒を促進するのかを明らかにする。これにより、pitolisantの承認や適応拡大を促進し、作用機序の解明された依存性のない薬剤を服用できる未来の実現に貢献する。