Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、1960年代の米国が宇宙開発を利用して、日本にどのような影響を与えようとしていたのかを明らかにするものである。60年代の米国は、アポロ計画において月の有人宇宙探査を目指した一方で、宇宙技術協力や宇宙開発をテーマとした広報外交、人的交流を外交利用した。60年代の対日宇宙外交については、技術協力に焦点が当てられ、主に核不拡散政策との関連が指摘されてきた。本研究では、技術協力だけではなく、広報外交などの宇宙外交の他の側面にも焦点をあてる。米国の宇宙外交の形成過程を明らかにし、そこに対日宇宙外交を位置づける。