体細胞クローン技術をモデルとしたリスクコミュニケーション・ツールの開発
Project/Area Number |
26350261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Science education
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
渡辺 伸也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門・家畜育種繁殖研究領域, ユニット長 (10370587)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | サイエンスカフェ / 体細胞クローン / Webページ / リスクコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
体細胞クローン技術に関するリスクコミュニケーションを推進するためのツールとして制作し、研究部門・Webページに公開してきた農研機構ガイドコミック・クローン特番に「クローン牛肉の科学的特性編(3編目)」を追加した。一連のガイドコミック(原則として、3話より構成)の制作にあたっては、Webページに掲載するため、①横書きの会話文、②上下2段に分割し、左から右へと読み進んでいくようコマ割りなど、様々な工夫をこらしてきた。これらに対し、マンガを日常的に読んでいる成人の評を聞いた結果、①通常のマンガのレイアウト(縦書き主体の会話文、右上から左下に読み進む画面)とは異なるため、慣れないと若干の違和感がある、②文字が多すぎるといった指摘があった。今後とも研究部門のWebページへの公開を継続しながら、読者の意見をさらに集め、上記問題点の改善を目指していく。 体細胞クローン技術の国民理解醸成に資するためのサイエンスカフェに参加した学生の意識変化を調べた。その結果、サイエンスカフェへの参加を経て、体細胞クローン牛に対する違和感が[全くない]/[ほとんどない]という選択の有意な増加が女性(47.0%(62/132)→60.8%(76/125)、P<0.05)と男性(51.4%(72/140)→70.6%(89/126)、 P<0.01)で認められた。また、体細胞クローンの牛肉を[購入しない]という回答の減少する傾向が女性(12.1%(16/132)→9.6%(12/125)、NS)と男性(10.0%(14/140)→4.8%(6/126)、NS)でみられた 。以上の結果は、サイエンスカフェによって、体細胞クローン技術に対する参加学生の理解が醸成される可能性を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの取り組みを通じ、消費者や生産者へのわかりやすい情報提供やステークホルダー(消費者も含めた食品安全に関わる全ての関係者)との間での意見交換を行うためのコミュニケーション・ツールとして取りあげたサイエンスカフェやWebページを研究サイドが自由自在に使いこなすノウハウが徐々に蓄積されてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
この科研費の補助事業期間を延長し、サイエンスカフェ参加者の理解を深めるためのガイドコミックを制作するとともに、その参加者対するアンケート調査の例数を増加することで、研究をより精緻なものにしていく。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この科研費の補助事業期間を延長し、サイエンスカフェ参加者の理解を深めるためのガイドコミックを制作とサイエンスカフェ参加者に対するアンケート調査の充実のために当該助成金を使用する。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)