Project/Area Number |
60040052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Energy Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
木地 実夫 鳥取大学, 工, 教授 (60026002)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥15,200,000 (Direct Cost: ¥15,200,000)
Fiscal Year 1985: ¥15,200,000 (Direct Cost: ¥15,200,000)
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Keywords | 循環再利用 / 木質バイオマス / 廃プラスチック / 廃ポリウレタン / リグニン / 熱分解 / エネルギー回収 / 複合再生 |
Research Abstract |
廃棄高分子とバイオマスのガス化プロセス、油化プロセスおよび変換・加工プロセスを検討し、有機系物質を循環・再利用することによる省エネルギー効果を検討する。 1 シリカ-アルミナを用いてポリエチレンを430〜470℃、反応時間2〜10秒で接触分解した。生成物はプロパン、イソブタン、イソペンタンなどで、ガス化は安定した状態で起り、連続運転が可能であった。 2 溶融塩中でコナラチャーの水蒸気ガス化反応を検討し、ガス化の活性化エネルギーを溶融塩を用いない場合に比べて、約1/2の25Kcal/molに低下させることが可能であった。また、水素の生成割合が多い。 3 芳香族ケトン類を光増感剤として用いて光開始熱分解反応によるポリスチレン、PMMAの油化プロセスを検討した。PMMAの熱分解は300℃前後で進行するが、光開始熱分解は150℃前後で進行した。 4 廃ポリスチレンの塩素化/熱分解で生成するオリゴマーと、塩素化スチレンの低重合で得られるオリゴマー成分を分離精製し、二量体、三量体の構造を明らかにした。 5 ウレタンエラストマーまたはRIM製品の分解反応に用いる各種キレート化合物の触媒活性を検討した。分解速度はPDI系ウレタンに比べてかなり遅くなり、金属の種類によって活性の異るものがあった。 6 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンを四塩化炭素に含浸させ、γ線照射して廃棄高分子の表面を塩素化する方法を検討した。塩素化することにより親水性が増し、複合再生が可能になった。 7 ゴム/リグニン/反応性軟化剤の三元複合ゴム材料を得るため、リグニン、軟化剤の変量試験を行った。水酸基末端液状ポリブタジエンなどは、バランスのとれた反応性軟化剤であることが判明した。
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