Project/Area Number |
61010033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
外村 晶 医科歯科大, 難治疾患研究所, 教授 (30013808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮木 美知子 東京都臨床医学総合研究所, 腫瘍生化学研究室, 室長 (20085624)
湯淺 保仁 群馬大学, 医学部・衞生学科, 助教授 (80111558)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
松本 秀雄 大阪医科大学, 法医学科, 教授 (30084809)
森 武貞 大阪大学, 医学部・外科学第2教室, 教授 (60028496)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
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Keywords | 家族性大腸ポリポージス / 染色体異常 / HLAタイピング / c-sis / cDNAクローン |
Research Abstract |
本年度は家族性大腸ポリポージス(FPC)17家系の71名から末梢血を採取し、班員に分与した。そのうち、EBウイルス媒介により53例のリンパ芽球細胞株を樹立し、残りは現在樹立中である。また、6検体から大腸ポリープまたは大腸癌が得られ、関係班員に配分した。染色体分析の可能であったのは4例で、そのうちの2例は術後の腫瘍組織とヌードマウス可移植株の両方で分析することができた。3例は近2倍性で1例は4倍性を示し、これらの腫瘍に特異的な染色体異常を発見すべく検索中である。各種の血液多型性形質を指標とした連鎖分析は引き続き継続中であるが、66家系182名の家系構成員と正常対照者108名について行ったHLAタイピングの結果、FPCとHLAとの連鎖関係は認められないことがほぼ確実視されるに至ったので、今後は、第6染色体の短腕に存在するHLA遺伝子群以外の領域に対する検索をRFLPs等を用いて進めることとした。一方、12種類のRFLPsを検出できるプローブを用いた連鎖検定の結果、Lod scoreを算出するための必要條件を満したのは3プローブであったが、検定数が2家系だけで有意な結論は得られていない。次に、RFLPsを示す癌遺伝子C-H-ras,C-K-ras,c-sis,c-fms,c-mybについて、癌組織、ポリープ、デスモイドからDNAを抽出してサザンブロット法を行い、同一患者の正常部位から得られるRFLPsのパターンと比較した。その結果、FPC患者の癌の1例でc-sisのホモ接合化を発見した。正常組織ではヘテロ接合であったので、22番目の染色体の一方の消失が示唆され、癌細胞の染色体分析を行ったところ、22番目の一方が消失しており、ヘミ接合化していることが判明した。他の患者ではこのような変化は認められず、さらに検索が必要である。そのほか、ポリープで発現の高いcDNAクローンを得るために、ポリープのcDNAライブラリーについてスクリーニングを行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)