Project/Area Number |
61550316
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
船舶抵抗・運動性能・計画
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
多田納 久義 阪大, 工学部, 助手 (00029042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 和彦 大阪大学, 工学部造船学教室, 講師 (60106804)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 幅広浅吃水船 / 操縦性 / 改良 / フイン / 船尾船型 |
Research Abstract |
幅広浅吃K1軸船のフイン付並びに船尾船型の改良を行った2種の模型船について次のような試験を実施した。 (1)フインに作用する横力の測定。 (2)抵抗、自航試験による抵抗特性。自航要素(1-w),(1-t)の特性。 (3)船体停止のための基本特性を求めるための試験。 (4)自由航走模型試験による操縦特性把握のための試験。 (5)船体停止能力測定試験。 なお、適宜、基本データーから各能力、特性等のシミュレーションを行って、実績と比較検討した。その結果次のような結論が得られた。 (a)フインは今のままの形状でもかなり効果があり、船の操縦性改良に対して有効である。ただ、このフインが船トルクに悪影響を及ぼさないよう、具体的な設計段階で注意が必要である。 (b)船体停止性能もまずまずのようであり、この点からもフインは有効。 (c)フインを除いて改良型船尾船型とした場合、抵抗特性、自航要素等には問題もなく、船トルク等への影響もないようである。また船体停止のための基本特性はフイン付の場合よりも優れており、あまり回頭しない中に船体停止に至るので、実際の操船上からは好ましい。 (d)ただ操縦性指数はわづかながら不安定側へ寄っており、この点からはやや期待外れの感があり、今少し性能の良いものにする必要があろうかと思われる。 (e)このためにはもう少し下へたれ下ったようなトンネル型の船尾形状にすればよいから、今回の研究結果はそのまま実船の設計への指針となり、有意義な資料が得られたと言へよう。
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