Project/Area Number |
61570010
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山村 英樹 三重大, 医学部, 教授 (40034003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岸 芳子 三重大学, 医学部, 助手 (50024659)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | Compaction / カルモデュリン / Cキナーゼ / W-7 / W-5 / PMA / H-7 / マウス |
Research Abstract |
1.Compactionへの【Ca^(2+)】-カルモデュリンの関与 (1)Compactionを起していない8細胞期のICRマウス胚を、正常培養液で4,8または12時間培養したところ、それぞれ56.6,82.5および88.6%の胚がcompactionを起した。同じ発生段階の胚をカルモデュリン阻害剤W-7添加(25μM)培養液で4,8または12時間培養した場合、compactionを起した胚の頻度はそれぞれ0.9,1.3およびO%であった。それに対して、カルモデュリンに対する親和性がW-7の1/9ないし1/7しかないW-5添加(25μM)培養液で同様の培養を行ったところ、4,8および12時間でそれぞれ22.0,51.5および60.3%の胚がcompactionを起した。 (2)8細胞期のICRマウス胚を正常培養液で4時間培養してcompactionを起させたものを、25μMまたは50μMのW-7添加培養液で培養したところ、それぞれ2時間および8時間以内にcompactionしていない状態にもどった(decompaction)。これに対して、50μM以下のW-5を添加された培養液中では、胚のdecompactionは起らなかった。 以上の結果は、compactionへの【Ca^(2+)】-カルモデュリンの関与を示唆している。 2.CompactionへのCキナーゼの関与 2,4または8細胞期のICRおよびB6C3【F_1】(C57BL/6×C3Hの【F_1】)マウス胚を、Cキナーゼ活性化作用を有するPMA1nM添加培養液で8ないし72時間培養したところ、分割が抑制されて発生の進行が遅れたが、compactionおよび胚盤胞形成は行われた。そこで、Cキナーゼの選択的阻害剤H-7(25μM)とPAM(1nM)とを同時に添加された培養液で胚を培養したところ、PMA単独添加による影響は消失せず、同じ影響が高度に現われた。すなわち、Cキナーゼがcompactionに関与するという証拠は得られなかった。今後、抗Cキナーゼ抗体を使ってさらに検討したい。
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