Project/Area Number |
61580179
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
放射線5生物学
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 哲也 京大, 国立大学(その他), 助教授 (00107509)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 放射線 / 培養細胞 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
大腸菌では放射線や化学物質にさらされて死の危険が生ずると新しい遺伝子群の活性が高まり死をまぬがれようとする(SOS反応)。同じような反応がはたして高等な哺乳類の細胞でもみられるかどうかを知るためにクローン化されたいくつかの遺伝子を用い放射線被曝後その転写産物であるmRNAの量に変化がないかどうか主にNorthern法を使って調べた。 まず始めに、使用するマウス白血病細胞L5178Yで様々な遺伝子が通常状態で発現しているかどうかチェックしたが、調べたhouse-Keeping遺伝子(DHFR,アクチン,SOD),内因性ウィルス(AKV,xenatropic virus,VL-30,IAP),癌遺伝子(C-myc,N-myc,myb,ras)のいずれもが発現していたがC-fosの発現はみられなかった。次にこの細胞にX線あるいはガンマ線を5〜200Gy照射し、その後15及び60分後にmRNAのレベルがどのように変わるかを調べたが、調べたすべての遺伝子で有意な変化はみられなかった。ただC-fosだけは15分の時点で22KbのmRNAが一過性に現われ、その後はみられなくなった。 この現象の確認のために追試を重ねるうちある時は0℃処理だけの非照射群でもC-fosの誘導のみられることが判り、その原因を追求したが、現時点ではL5178Yの培養時、瓶の底についている一部の細胞が非分裂期に入り、それがC-fos誘導の原因になっていることが孝えられる。現在この点を克服するための条件を摸索している。今後その新しい条件下でC-fosの誘導があるかどうか検討する予定である。 一方遺伝子の発現と密接は関係があると考えられているDNAのメチル化がC-myc遺伝子領域で放射線照射によって変化する事を見出した。これと遺伝子発現との関連も調査中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)