カニクイガエルの水,塩および浸透圧調節:生理学的,形態学的及び発生学的観点より
Project/Area Number |
62041035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Overseas Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Field Research |
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小黒 千足 富山大学, 理学部, 教授 (40018974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUCHANA WISS チュラロンコン大学, 理学部, 助教授
SUDARA SURAP チュラロンコン大学, 理学部, 助教授
笹山 雄一 富山大学, 理学部, 助教授 (30018999)
内山 実 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (50095072)
菊山 栄 早稲田大学, 教育学部, 教授 (20063638)
小笠原 強 東京大学, 海洋研究所, 助手 (20167315)
平野 哲也 東京大学, 海洋研究所, 教授 (70013571)
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Project Period (FY) |
1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Research Abstract |
カニクイガエルは海水に適応しうる唯一のカエルである. 通常は両生類に適さない環境に, カニクイガエルがどのように適応しているかを知ることは, それ自体長い間動物学上懸案であった問題を解決するばかりでなく, 両生類のみならず他の動物群における適応性を論議する基礎を確立するものである. 昭和62年4月16日より2週間タイ国, バンコク, アンシラおよびその周辺で, チュラロンコン大学理学部海洋学教室の協力のもとに, カニクイガエルの採集および採集された個体の実験とサンプリングを行った. その結果以下の点が明らかになった. (1) アンシラにおけるカニクイガエルの生息箇所の池の水の塩濃度は海水とほぼ等しい(第3ページ表1) (2) カニクイガエルの血清の塩濃度は, 淡水に生息するトノサマガエルに比して高い(第3ページ表2) (3) 体組織および器官の塩含有量中, Ca, Mg, Naは部分によってはトノサマガエルに比べ著しく高い (第3ページ図1) (4) 実験的に明らかにされた耐塩性は, 両生類としては特筆すべきものである. 順化なしでは16ー24時間, 次第に順化された場合には, 48時間全海水中に耐えることができる. なお, 比較したトノサマガエルの全海水中における生存時間は1.5時間であった. 以上の結果より (1) カニクイガエルの耐塩性が実験的に示された. (2) 現在まで全く不明であったカニクイガエルのCaとMgの含有量について充分な知識が得られた. また, Naについての補足的なデーターを得ることができた. (3) 上記(1)(2)にもとずき, 両生類の耐塩性に関する生理学的基礎を明らかにすることができた.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)