Project/Area Number |
62480151
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
細菌学
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
新井 正 千葉大学, 真核微生物研究センター, 教授 (30009419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 章彦 信州大学, 医学部, 講師 (70113511)
宇野 潤 千葉大学, 真核微生物研究センター, 助手 (40114243)
福島 和貴 千葉大学, 真核微生物研究センター, 助手 (90114321)
三上 襄 千葉大学, 真核微生物研究センター, 助教授 (40092100)
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Project Period (FY) |
1987 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 酪酸菌 / Vibrio parahaemolyticus / 生体内抗菌作用 / 制癌作用 |
Research Abstract |
酪酸菌MIIー588株と各種食中毒菌の生体における相互作用を追求するために, まず, Vibrio parahaemolyticusの消化管内動態の研究方法を追求した. V.parahaemolyticusをBTB-ティポール培地で混釈培養すると, 実際のCFUの約25%しかコロニーが生育しない. 培地成分を1/2にした寒天3層法を考案して, 略々正確な生菌数を測定することが可能となった. 1×10^7個の培養液をマウスに経口投与した場合, 4時間目では盲腸に最も多く, 大腸・小腸上部・下部の順に少なかった. 8時間では小腸下部で大巾に増加した. V.parahaemolyticusの経口投与による死亡率はマウス系統により相当差異があり, ICR.BALB/Cの感受性が高かった. V.parahaemolyticusの経口投与3時間後に生存マウスと死亡マウスの消化管中でのV.parahaemolyticusの菌数を比較すると, 死亡マウスでは特に小腸下部における著明な菌の増殖がみられることが判った. 感染症の治療や予防のため投与した抗生物質が腸内で腸炎因菌の選択的増殖を促し, 下痢症を誘発することは良く知られている. Cefatrizine(CFT)をゴールデンハムスターに経口投与することで再現性ある実験的Clostridium difficile腸炎を作成した. また, 本モデルにおいてハムスターに酪酸菌芽胞を経口投与した場合, 下痢発生率(対照群85%, 投与群20%)の低下が認められた. C.butyricumの生菌, または加熱死亡菌をマウスに注射すると著明な免疫賦活作用を呈し, Sー180固型癌の退縮, Lewis肺癌の自然転移の強い抑制がみられた. その有効成分は菌体よりメタノールで抽出され, セファデックスのゲル瀘過で精製される. このものは癌のみならず, 真菌感染にも有効であった.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)