Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1987: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Research Abstract |
新鮮なトベラの葉に含まれている貝類付着忌避活性物質としてセスキテルペンアシル化配糖PittosporanosideA_1A_2を単離し, 構造を明らかにしてきた. 引きつずき成分検索を行い, アシル基の種類のことなる配糖体A_4を単離すると共に, アグリコンがGermacraneAで, 糖およびアシル基部分はP-A_1A_2と同じ構造から成っている配糖体PittosporanosideB_1B_2を単離し, その構造を明らかにした. さらに, アグリコン部はPittosporanosideAと同じViridiflorolからなっているが, 糖部が新奇なα, β-不飽和カルボニル糖構造をもち, アシル基がアンゲリル, セネシオイル基からなる. 2種の非常に不安定な配糖体を単離することができた. この化合物に対して, アシル基の位置, α,β-不飽和ケトン基の位置について3種の可能な構造が考えられ, この結合位置を明らかにするために還元を行なうとViridiflorol-0-4′-angeroyl-2′-oeoxyfucoseが得られることからこのものは(+)-Viridiflorol-0-4′-angeroyl-1′2′-fucodiene-3′-oneおよびセネシオイル異性体であることを明らかとした. さらに糖, アグリコン部が上記の飽和ケトン糖とGermacraneAで, これらがC-C結合とC-O結合の2つの結合で結ばれた構造の化合物を2種(アシル異性体)単離した. ^1H, ^<13>C-NMRスペクトルからはアグリコン, 糖, ケトンおよびアシル基の結合位置について確証を得ることができなかったので, 構造を明らかにするため, この化合物のX線結晶構造解析を誠みたが現在のプログラムでは解析できなかった. この化合物のいろいろな誘導体の結晶についてもこころみたが同様に解析することができなかった.
|