Project/Area Number |
63640502
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
江藤 一洋 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014161)
|
Project Period (FY) |
1988
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1988: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 卵黄嚢胎盤 / マウス全胚培養法 / 顔面形態形成 |
Research Abstract |
マウス胎仔は胎齢9.5日までは栄養も酸素も胎仔膜を通して拡散によって胎仔に供給されているが、9.5日になると卵黄嚢膜に血液循環が出現し、ガス(O_2、CO_2)交換の重要な場となる。一方、尿膜胎盤(いわゆる胎盤)は胎齢10日以降に血液循環が始まって機能を開始し、ガス交換の第2の場となり、器官形成期が終了する頃から卵黄嚢にとって代わる。これは、器官形成期において卵黄嚢が胎仔の発生にきわめて重要な役割をすることを示している。卵黄嚢膜開放(OYS)は、全胚培養下での胎仔発育に必要な操作であるが、これをC57BL/6マウスの場合、尾体節数8以下で行うと、胎仔全体の発育遅延がみられないにもかかわらず、口唇裂のみ100%誘導されることが当教室の朝田によりみつけられている。OYSを早期に行って数時間経過した培養胎仔の癒合予定部位を走査電子顕微鏡で観察すると、正常発生の上皮同士の接着時にみられる上皮表面の微繊毛の消失が起きず、上皮細胞の表面は球形となり、また、球状物質も多く認められた。現在、羊水(卵黄嚢内)とラッと血清(培養液)の違いが、どうしてこのような細胞レベルの異常を起こしたのかさらに検索を続けている。
|