メソアメリカ文明の高精度編年体系の確立と巨大噴火インパクトの広域比較研究
Publicly Offered Research
Project Area | Comparative Studies of Ancient American Civilizations |
Project/Area Number |
15H00714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 伸幸 名古屋大学, 文学研究科, 助教 (40273205)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥14,950,000 (Direct Cost: ¥11,500,000、Indirect Cost: ¥3,450,000)
Fiscal Year 2016: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2015: ¥7,930,000 (Direct Cost: ¥6,100,000、Indirect Cost: ¥1,830,000)
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Keywords | 巨大火山噴火 / メソアメリカ / 土器編年 / イロパンゴ火山 / レンパ川下流域ヒキリスコ湾 / 放射性炭素年代測定 / 先古典期後期 / 古典期前期 / 文化人類学 / TBJテフラ / 先古典期 / ウスルタン式土器 / ヒキリスコ湾岸低地 / 先古典期中期 / 先古典期終末期 / イロパンゴ火山灰 / チャルチュアパ遺跡 / エル・トラピチェ地区 |
Outline of Annual Research Achievements |
高精度の編年と環境史復元という目標に対して、メソアメリカ南東部地域において先古典期後期~古典期前期の土器編年と巨大火山噴火による海岸低地の植生変化と高地の都市文化の変化を明らかにした。 考古学的研究においては、先古典期後期~古典期前期の土器編年を明らかにした。チャルチュアパ遺跡エル・トラピチェ地区は先古典期中期~終末期に相当し、同地区での発掘調査により検出される当該時期に特徴とされる土器群に基づいて、メソアメリカ南東部太平洋側における広域編年に有効な土器の特徴を抽出した。その際、イロパンゴ火山噴火による降下火山灰層を鍵層としてその上層および下層から出土する土器群の特徴から先古典期後期から古典期前期までの土器相対編年を構築した。その結果、巨大噴火によるイロパンゴ火山灰降下層によって土器の特徴は変化しないことが解明できた。 イロパンゴ火山の巨大噴火の影響については、前年度と同様に、大規模火砕流が到達して壊滅的な被害を被ったと考えられる半径40㎞の地域よりも外側の地域、降下火山灰(TBJテフラの)が厚さ30㎝程度以下の高地の都市遺跡と海岸低地の生活遺跡について調査した。高地の都市遺跡であるチャルチュアパ遺跡エル・トラピチェ地区では、エル・トラピチェは全く放棄されたわけではなく、建造物の補修程度の人間活動が続いていたと考えられる。なお、およそ3m前後の深さからTBJと同様の白色細粒火山灰層(TB4テフラ:およそ3万6千年前)が確認され、一指標として利用できることが確認できた。海岸低地・レンパ川下流域ヒキリスコ湾周辺で採取した有機質細粒堆積物の放射性炭素年代測定を進め、軽石や火山灰の流入による湾内のマングローブ林の衰退が、噴火直後(4~6世紀)から始まって、8~10世紀ころまで続いていたことを明らかにした。噴火の間接的影響により環境変化が生じ、噴火後高地とは異なる歴史を辿った。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)