非対称分裂時の細胞板配置機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Plant cell wall as information-processing system |
Project/Area Number |
15H01227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
五島 剛太 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (20447840)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
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Keywords | 細胞板形成 / 微小管 / ヒメツリガネゴケ / 細胞板配置 / アクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒメツリガネゴケの茎葉体形成を対象とし、細胞板配置の仕組みの解明を目的とした。 1)ヒメツリガネゴケの初期茎葉体、成熟した茎葉体のライブ観察を通して、分裂期直前に細胞質中に微小管形成中心が一時的に現れることを見出した。この形成中心が紡錘体の形成や配向、ひいては細胞板の位置や向きを規定していることが示唆された。これは高等植物 の多くの細胞種の皮層で観察されるPPB(プレプロフェーズバンド)とは異なる微小管形成中心であり、「ガミートソーム(gametosome)」と名付けた。 2)微小管重合阻害剤oryzalinを一過的に加える実験により、ガミートソームは紡錘体の形成自体には必須ではなく、正しく配向させるために必要であることがわかった。一方、阻害剤を用いた実験からは、アクチンは細胞板配向に必要ではないことが示された。 3)ガミートソーム形成には微小管重合核形成因子γチューブリンが必要であることをRNAi実験で示した。一方、紡錘体や高等植物の細胞表層でγチューブリンを活性化するのに必要なオーグミン複合体はガミートソームの形成に必須ではなかった。 最後に、これらの結果が高等植物にも当てはまるかどうかを調べるため、タバコ培養細胞を用いた微小管一過的脱重合実験を行った(共同研究)。タバコ細胞ではガミートソーム様の構造体が現れることはなかったが、PPB消失後、分裂期進入直前の核に集積する微小管(polar capと呼ばれる)が、ガミートソーム同様に紡錘体の配向に必要であることが示された。これらの結果は、進化の過程で中心体を失った植物では、紡錘体や細胞板の正しい配向を保障するために非中心体性の微小管形成中心が発達したことが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)