うつ病における新生神経細胞の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Unraveling micro-endophenotypes of psychiatric disorders at the molecular, cellular and circuit levels. |
Project/Area Number |
15H01276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅谷 佑樹 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00625759)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2016: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2015: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 海馬歯状回 / うつ病 / 神経新生 / 海馬 |
Outline of Annual Research Achievements |
海馬歯状回の神経細胞新生は人間においても生涯続き、新生神経細胞群の機能低下は気分の障害であるうつ病や不安障害の発症に深く関連していると考えられている。本研究では、脳深部の細胞特異的なカルシウムイメージング技術を用いてうつ病モデルや不安行動中の動物における新生および成熟顆粒細胞の活動パターンを明らかにすることを目的とした。 マウス歯状回顆粒細胞にカルシウムインジケーターを発現させ、社会敗北ストレスモデルと恐怖条件付け記憶の想起時の新生顆粒細胞と成熟顆粒細胞の活動を記録した。新生顆粒細胞の活動は細胞分裂後6週で記録した。また対照群としてストレスを受けていない群と恐怖条件付けを行っていない群の顆粒細胞の活動も記録した。 恐怖条件付けの際の神経細胞の活動を解析したところ、恐怖記憶を獲得したマウスでは、対照群と比較して、恐怖記憶の想起時に動物の行動に伴う成熟顆粒細胞の活動が増大していることが明らかとなった。新生顆粒細胞では動物の行動に伴う活動変化が成熟顆粒細胞に比べて少なく、どのような行動でも高い活動を維持していると考えられた。 次に、海馬歯状回は抗うつ薬のターゲットとして検討されていることから、抗うつ薬の作用機序の一つであるセロトニン1A受容体アンタゴニストを投与し、恐怖記憶想起課題試行中の成熟顆粒細胞および新生顆粒細胞の活動を記録した。アンタゴニストの投与によって動物の行動に伴う成熟顆粒細胞の活動の変化が低減し、恐怖記憶想起に伴うすくみ行動が減少した。セロトニン受容体アンタゴニストの投与時の新生顆粒細胞の活動や、社会敗北ストレス時の顆粒細胞の活動に関しては現在、解析中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)