競合する勝ち組-負け組細胞の代謝を介した相互感知と細胞特性獲得の分子基盤
Publicly Offered Research
Project Area | Cell competition: a mechanism for survival of the fittest in the multi-cellular community |
Project/Area Number |
15H01498
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松田 七美 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, 客員主任研究員(研究院客員准教授) (70360641)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥9,490,000 (Direct Cost: ¥7,300,000、Indirect Cost: ¥2,190,000)
Fiscal Year 2016: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
|
Keywords | 細胞競合 / エネルギー代謝 / 細胞増殖 / 細胞死 / Myc / 適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞競合とは、多細胞生物の器官において、増殖が速く生存能の高い細胞群(勝ち組)が、増殖が遅く細胞死によって排除される細胞群(負け組)に競合し、細胞の増殖、細胞死、周期、分化などが統合的に制御されることにより、一定の大きさと機能をもつ器官が形成される現象である。申請者は、ショウジョウバエの翅原基、及び培養細胞株を用いた独自のモデルを確立し、がん遺伝子c-MycのショウジョウバエホモログdMycにより細胞競合が制御されることを見いだした。また予備的解析より、競合細胞の運命決定に、それぞれの細胞の代謝ステータス変化、及び分泌因子が関わることを見いだした。 本研究課題では、上記モデルを用いたメタボローム解析、プロテオーム解析、エクソソーム解析、ATP動態解析を行い、新規細胞競合制御因子の同定し、エネルギー代謝制御に関わり、競合する細胞の相互感知と細胞特性決定に関わる分子機構について明らかにする。 メタボローム解析による細胞内の代謝中間体動態の網羅的解析を行い、勝ち組、あるいは負け組となる細胞の適応性を決定づける代謝変化に関連する因子についてスクリーニングを行った。勝ち組、あるいは負け組となる細胞において、競合に伴い変動する候補因子(33因子)を同定した。 プロテオーム解析により、競合条件下における勝ち組細胞において発現が上昇する因子について、スクリーニングを行い、候補因子(22因子)を同定した。これらの候補因子について評価系における解析を行い、エネルギー代謝制御を介し、競合する勝ち組、負け組となる細胞の特性を変化させる6因子を新たに見いだした。 さらに、競合により勝ち組、あるいは負け組となる細胞が分泌する液性因子、及び分泌小胞(エクソソーム)内包因子の探索系の構築し、解析を進めている。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)