mRNAディスプレイ法による翻訳アレスト配列探索技術の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Nascent-chain Biology |
Project/Area Number |
15H01543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
土居 信英 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (50327673)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2016: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 蛋白質 / 発現制御 / 生体生命情報学 / バイオテクノロジー / プロテオーム |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、大腸菌由来無細胞翻訳系PUREシステムを用いたmRNAディスプレイ法を確立し(J. Biochem. 159, 519, 2016)、ランダム配列ライブラリーや大腸菌ゲノム断片ライブラリーからの新規の翻訳アレスト配列の試験管内選択に成功した。 また、細胞抽出液由来の無細胞翻訳系の簡便な作製法を開発した(PLoS ONE 11, e0154614, 2016)。これは、今後、本研究で使用する様々な生物種由来の無細胞翻訳系の簡便な調製に応用することが期待できる。 特に、前年度までに大腸菌ゲノムライブラリーから4ラウンドの試験管内選択により得られたアレスト候補配列について、多様な陽性配列を含むことが示唆されるDNAサンプルを得ることができたので、次世代シークエンサー)を用いた大規模な配列解析を行い、そのリードを大腸菌ゲノムにマッピングすることができた。既存のリボソームプロファイリングのデータと比較すると、必ずしも両者のパターンは一致しておらず、新規の情報を多数含んでいることが示唆された。実際に、その中のいくつかの遺伝子断片については翻訳アレストによりペプチジルtRNAが形成されることが確認された。また、茶谷らのiNPのデータと比較すると、特に、ピューロマイシン感受性の翻訳アレスト配列について、よい一致が見られた。また、全長遺伝子を解析しているiNPでは翻訳アレストがみられなかった遺伝子について、今回のmRNAディスプレイ法では濃縮が確認された遺伝子断片が見出された。この違いの原因の1つとして、全長遺伝子の上流に翻訳アレストを解除する制御配列が含まれている可能性が考えられる。今後、これらの遺伝子の機能から制御配列に作用してアレスト解除を阻害する因子を推定し、生命機能の新たな制御機構を解明していくことが期待できる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Presentation] In vitro selection of translational arrest sequences using mRNA display.2016
Author(s)
Hamano, T., Nagumo, Y., Chadani, Y., Tokunaga, M., Fujiwara, K., Taguchi, H., Chiba, S., Ito, K., Doi, N.
Organizer
Nascent Chain Biology Meeting
Place of Presentation
Fuji Lake Hotel (Yamanashi, Japan)
Year and Date
2016-09-01
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Int'l Joint Research
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