好熱菌の環状脂質分子を摸倣した高分子の自己組織化による機能材料の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Innovative Materials Engineering Based on Biological Diversity |
Project/Area Number |
15H01595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 拓矢 北海道大学, 大学院工学研究院, 准教授 (30525986)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2016: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2015: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 自己組織化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、好熱菌と呼ばれる単細胞生物の細胞膜に存在する環状脂質分子を摸倣した合成高分子に自己組織化を誘導し、形成した好熱菌細胞膜モデルを利用して高安定性獲得のメカニズムの解明を行い、その応用を探求するものである。本年度の実績として、昨年度までに作製に成功したベシクルの詳細な構造解析を行い、さらにそのベシクル水溶液をNaCl、HClまたはNaOH存在下、および様々な温度条件下において、光散乱測定および水溶液の光透過性によりベシクルの熱安定性を評価した。加えて、フルオレセインナトリウム塩やローダミン6Gの存在がどの様に構造安定性に影響を与えるかについて評価を行った。 静的光散乱測定から求めた会合体の分子量から、いずれも中空構造が示唆され、環状高分子から得られたベシクルの会合数が直鎖状高分子のベシクルよりもやや大きいことから、環状高分子はより密な自己組織化構造体を形成していることが示唆された。この結果は、環状高分子から成るミセルが直鎖状高分子から成るミセルと比較して、より密な構造を形成することと合致している。直鎖状および環状ブロック共重合体から得られたベシクルの熱安定性を動的光散乱測定により評価したところ両ベシクルは、純水中ではいずれも80 °Cを超える耐熱性を示す一方、NaClを添加すると、有意に熱安定性が変化した。また、フルオレセインナトリウム塩やローダミン6G、および酸塩基の影響も確認された。これらの結果より、ベシクルに対する高分子トポロジーとゲスト分子および周囲の環境に関する知見が得られた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(37 results)