Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
プリオン病では、神経細胞に発現する正常プリオン蛋白質(以下、正常プリオン)がプロテイナーゼK(PK)抵抗性の異常プリオン蛋白質(以下、異常プリオン)に構造変換し、その結果異常プリオンが脳内に蓄積し、病気が進行する神経変性疾患である。しかし、ほとんどのプリオン病において、異常プリオンが産生される原因は不明である。我々は、マウス神経芽N2a細胞にインフルエンザウイルスを感染させると、正常プリオンがPK抵抗性の異常プリオン様のプリオン蛋白質に変換することことを発見した。また、この異常プリオン様のプリオン蛋白質が通常のプリオンと同様に感染性を有し、マウスに接種するとプリオン病を発症させることも見出した。しかし、インフルエンザウイルス感染により産生されたプリオンの病原性は、スクレーピープリオンであるRMLや22Lプリオンと異なっていた。これらの結果は、インフルエンザウイルスが感染すると、新たな病原性を有するプリオンが産生されることを示唆し、インフルエンザウイルス感染が原因不明のプリオン病の原因である可能性を示した。また我々は、インフルエンザウイルスを感染させると、既にプリオンが感染した細胞ではインフラマソームの形成が促進され、インターロイキン1βが過剰に放出されことを見出した。またその結果、プリオン感染細胞はインフルエンザウイルス感染に抵抗性を示し、細胞死が抑制されることも見出した。これらの結果は、インフルエンザウイルス感染による正常プリオンから異常プリオンへの構造変化がウイルス感染に対する宿主の防御機能である可能性を示した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Future Virology
Volume: 14 Issue: 1 Pages: 31-37
10.2217/fvl-2018-0146
120006769729
DNA and Cell Biology
Volume: 37 Issue: 10 Pages: 808-811
10.1089/dna.2018.4402
120006731765
PLOS Pathogens
Volume: 14 Issue: 5 Pages: e1007049-e1007049
10.1371/journal.ppat.1007049
120006524496
Molecular Neurodegeneration
Volume: 13 Issue: 1 Pages: 18-18
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120006939621
Prion
Volume: 11 Issue: 6 Pages: 398-404
10.1080/19336896.2017.1391435
120006537522
Journal of Virology
Volume: - Issue: 1
10.1128/jvi.01368-17
https://www.tokushima-u.ac.jp/ier/divisions/nerve.html
http://www.tokushima-u.ac.jp/ier/divisions/nerve.html