Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
(1)申請者はこれまでに、発声の多い個体では脳内報酬系である中脳腹側被蓋野のドーパミン神経が活性化していることを組織学的に確認し、その際、音節が複雑化することを観察している。発声が生じ音節が変化する際のドーパミン神経の活動をリアルタイムにイメージング観察することで、マウスUSVsが神経活動と対応した情動状態の表出であることを示すととともに、その個体差と対応する神経活動を観察する。(2)最近の申請者の研究結果を踏まえ、生殖生理・内分泌機構に注目する。特に、発声回数と精子活性が相関するという仮説を検証する。(3)近年我々が開発した自動解析システムをさらに精緻化し、研究とデータシェアを推進させる。
マウスの音声コミュニケーションは、病態モデルの遺伝子改変マウスなどでも解析がなされ、近年注目されている。それにも関わらず、神経メカニズムが不明であるどころか、各発声内容に含まれる「意味」も不明瞭なまま用いられてきた。しかし、申請者は、個体の性的動機づけの強さに応じて発声回数が増加するとともに、発声内容も複雑化することを見出している。このことは、個体差として観察されるだけでなく、個体内変動としても観察される。つまり、同一個体でもその時々で発声パターンが変化する。 (1)申請者はこれまでに、発声の多い個体では脳内報酬系である中脳腹側被蓋野のドーパミン神経が活性化していることを組織学的に確認し 、その際、音節が複雑化することを観察している。発声が生じ音節が変化する際のドーパミン神経の活動をリアルタイムにイメージング観察することで、マウス超音波発声が神経活動と対応した情動状態の表出であることを示すととともに、その個体差と対応する神経活動を観察することを、本研究の目的の一つとしている。これまでに、 神経操作のタイミングと音声を同期記録する方法について模索し、デバイスの開発とシグナル集録方法を確立した。しかし、これらを用いた実験を完遂することはできなかったため、この仮説検証は今後の課題となる。 (2)最近の申請者の研究結果を踏まえ、生殖生理・内分泌機構に注目する。特に、発声回数と精子活性が相関するという仮説を検証することを目的とする。発声回数と精子濃度が実際に相関することを突き止め、一方で血中性ホルモン濃度の個体差は、発声とも精子濃度とも相関を示さないということを突き止めた。 (3)近年我々が開発した自動解析システムをさらに精緻化し、研究とデータシェアを推進させる活動を他班と連携して行なった。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 6 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results) Remarks (3 results)
Communications Biology
Volume: 4 Issue: 1
10.1038/s42003-021-01696-z
iScience
Volume: ー Issue: 6 Pages: 101183-101183
10.1016/j.isci.2020.101183
Royal Society Open Science
Volume: 7 Issue: 12 Pages: 201529-201529
10.1098/rsos.201529
PLOS ONE
Volume: 15 Issue: 2 Pages: 1-16
10.1371/journal.pone.0228907
bioRxiv(プレプリント)
Volume: -
10.1101/871012
bioRxiv
Volume: - Pages: 738781-738781
10.1101/738781
https://cannonolab.com
https://sites.google.com/view/vocalcommuj/home
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