細胞核で持続感染するマイナス鎖RNAウイルスの複製基盤の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Matrix of Infection Phenomena |
Project/Area Number |
21022023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
朝長 啓造 大阪大学, 微生物病研究所, 招聘教授 (10301920)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ボルナ病ウイルス / RNAウイルス / 細胞核 / 持続感染 / クロマチン |
Research Abstract |
モノネガウイルス目に属するボルナ病ウイルス(BDV)は細胞核で持続感染する。これまでに、BDV持続感染にはウイルスのリボヌクレオ蛋白質複合体(RNP)とクロマチンとの接合が重要であることを明らかにしてきた。また、クロマチン結合性のDNA構造変換因子HMGB1とBDVのリン酸化(P)蛋白質との相互作用がRNPの動態に関与することを示した。本研究は、細胞核におけるRNAウイルスの複製基盤を明らかにすることを目的に行われた。BDV感染細胞には、核内にウイルス複製部位であるドット状のvSPOTが形成される。vSPOTはクロマチン近傍に形成されることがわかっているが、その数や形態など、ウイルス複製との相関性については明らかではない。そこで、vSPOTの形成とクロマチンとの位置関係について共焦点顕微鏡ならびに電子顕微鏡を用いて詳細に解析した。その結果、vSPOTは抗BDV N抗体で認識される電子密度の高い球状の構造体として認められ、濃縮したクロマチンと小繊維で接していることが明らかとなった。また、vSPOT近傍には宿主の転写に関与する核内構造体が多数観察された。vSPOTの内部にはコイル状のRNP様の構造物も観察され、vSPOTはクロマチンと密接に関連して形成されるウイルスの複製場であると考えられた。そこで、ウイルスRNPが接合しているクロマチン環境を詳細に明らかにするために、抗BDV N抗体を用いた免疫沈降を行い、修飾ピストン抗体にて検出を行った。その結果、BDV RNPはピストンH3の9番目のリジンのメチル化領域に多く検出され、ウイルスRNPとヘテロクロマチンとの相互作用が示唆された。今後はウイルスRNP活性と宿主クロマチン環境の相関性についてさらなる検討を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)