T細胞ホメオスターシスにおけるミトコンドリア形態制御の関与に関する検討
Publicly Offered Research
Project Area | Proteolysis in the Regulation of Biological Processes |
Project/Area Number |
21025039
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石戸 聡 独立行政法人理化学研究所, 感染免疫応答研究チーム, チームリーダー (10273781)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 栄治 独立行政法人理化学研究所, 感染免疫応答研究チーム, 研究員 (40435649)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
|
Keywords | ミトコンドリア / MARCH-V / 胎生致死 / アポトーシス / 免疫 / 中枢神経 / 循環器 / ユビキチンリガーゼ / 遺伝子改変マウス / T細胞 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
この二年間にて、我々が見出したMIRファミリーに属し、ミトコンドリアに存在するE3ユビキチンリガーゼ(E3)であるMARCH-Vの生理機能解析を行なった。MARCH-Vはミトコンドリアの形態を制御する因子であると既に報告されているが、それらの報告にはコンセンサンスがなく混沌としている状況である。そこで、我々は現在までの報告を検証する目的にて、MARCH-Vの遺伝子改変マウスを作成し検討した。昨年度報告したようにMARCH-Vの欠損マウスは胎生致死で有る事から、本年度においては、どの時期に致死となるのかを詳細に検討した。その結果、胎生期15日では、ほとんど生存しているホモ欠損マウスは存在しなかった。しかしながら、胎生期12.5日では、生存しているホモ欠損マウスが存在していた。さらに、組織を詳細に検討すると、免疫系、心臓、中枢神経系に興味ある所見を見出す事が出来た。このように、MARCH-Vは生理学的に極めて重要なE3である事が明らかとなった。遺伝子欠損マウスにおける異常を細胞レベルにて検討する為に、昨年作成したMARCH-V欠損線維芽細胞を詳細に検討した。その結果、MARCH-V欠損線維芽細胞では、カスパーゼの活性亢進が認められ、一部にアポトーシスが起こっている事を見出した。これらの事から、MARCH-Vは胎生期にアポトーシスを抑制し、臓器発達を促す重要なE3である事が明らかとなった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(14 results)