神経栄養因子によるペインセンサーTRPA1の機能調節機構
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular interaction and modal shift of cellular sensors |
Project/Area Number |
21026028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戴 毅 兵庫医療大学, 薬学部, 准教授 (20330441)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 疼痛 / 後根神経節 / TRPA1 / シグナル伝達 / パッチクランプ |
Research Abstract |
免疫染色およびIn situハイブリダイゼション法による二重染色の結果より、NGFのレセプターであるTrkA、GDNF/ArteminのレセプターであるRetがTRPA1と高率に共存するデータが得られた。一方、GFRa1はTRPA1とほとんど共存していないが、GFRa2の約40%、GFRa3の約90%がTRPA1と共存することも判明した。形態学のデータはこれら神経栄養因子によってTRPA1が何らかの機能調節を受ける可能性が示唆された。結果として、ArtemirRet/GFRによるTRPA1の生理機能調節機構をホールセルパッチクランプ法にて調べたところ、Artemin100ng/mlの短時間投与はAITCによるTRPA1電流を減少させ、TRPA1の機能を促進ではなくむしろ抑制することが明らかとなった。ところが、カプサイシンによるTRPV1電流はArteminによっては変化を示さなかった。カルシウムイメージング法においても、AITC投与によるカルシウム応答のArteminによる抑制的効果が確認された。さらに動物の行動実験において、足底へのAITC投与による疼痛行動がArteminの事前投与により抑制されることも明らかとなった。以上のデータは、短時間投与のArteminは、TRPA1チャネルの活動性を抑制することを示しており、全く新しいデータとして国際的一流雑誌に投稿し、現時点でRevision中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(28 results)