免疫疾患におけるユビキチン依存性ロジスティクスの関与についての検討
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
21113531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石戸 聡 独立行政法人理化学研究所, 感染免疫応答研究チーム, チームリーダー (10273781)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | MHC / ユビキチン化 / ユビキチン鎖 / エンドサイトーシス / アダプター分子 / MHC class II / 樹状細胞 / 遺伝子改変マウス / 抗原提示 |
Research Abstract |
MHC class II(MHC II)は、CD4T細胞に抗原提示を行ない免疫を起動させる重要な分子である。近年、MHC IIをユビキチン化する事により機能を制御するE3ユビキチンリガーゼ(E3)MARCH-Iが見出され、MHC IIのユビキチン化による制御の意義が注目されている。すでに、我々はMHC IIのユビキチン化は樹状細胞の分化、機能を維持する為に必要である事を見出しており、MHC IIのユビキチン化による制御は免疫システムの恒常性に重要な役割をしている。従って、MHCがユビキチン化によってどのような輸送制御(細胞膜、細胞内小器官への輸送制御)を受けているのかを明らかにする事は重要である。本計画の最終年では、MARCH-IのホモログであるMIR2がMHC分子をどのように制御しているのかについての検討を行ない、論文として発表した(JBC 2010年)。MIR2がテトラサイクリンにて誘導的に発現する細胞システムを用いて、MHC分子にどのようなユビキチン鎖が形成されのかを検討し、ユビキチン化と細胞内輸送との関連を明らかにする事を試みた。興味ある事には、MIR2によってMHCにはK63とK11リンクのふたつのリンケージを持つ混合型のユビキチン鎖が形成されていた。そして、そのユビキチン鎖はepsin1をリクルートする事によってMHCのエンドサイトーシスを誘導している事を見出した。さらに、興味ある事には、今回見出された混合型ユビキチン鎖は、他のMIRファミリーによって起こるユビキチン化においても認められた。このように、ユビキチン鎖は現在考えられているものよりも複雑であり、免疫制御におけるユビキチン化も多様である事が強く示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)