Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究課題で得られた成果は、CAMs が持つ生理機能の全貌解明に大きく貢献することが予想され、またCAMs の異常活性化や機能不全が齎す新たな中枢神経系疾患”CAMs 病”の発見に繋がる可能性もあり、精神疾患に対する新たな”ドラッガブル”な細胞標的の創出につながることも期待される。
本研究では、1細胞トランスクリプトーム解析法やfate mapping法、遺伝子改変技術などの最新技術を駆使して脳境界マクロファージとミクログリアの機能を正確に分けて解析し、精神疾患発症に対する脳境界マクロファージの関与を明らかにすることを目的としている。本年度は、妊娠期ウィルス感染を模したPolyIC投与誘発性精神疾患モデルを用いて、発生各時期における脳境界マクロファージの分布動態、遺伝子発現プロファイルに関して、正常マウスとの比較解析を行った。特に、脳境界マクロファージおよびミクログリアを標的とした1細胞トランスクリプトーム解析においては、発達時期特異的に出現するサブタイプが観察され、またPolyIC投与誘発性精神疾患モデルにおいて、出現頻度が変化する細胞集団を捉えることに成功した。今後は、こうした特殊なサブタイプの時空間的分布パターンを正確に理解すると共に、それぞれのサブタイプが担う役割について詳細な解析を進める。
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
本研究計画で進める精神疾患モデル動物における脳境界マクロファージの動態・分布・遺伝子プロファイル・多様性の詳細な解析は順調に遂行されており、また有望な結果が得られているため。
当初の研究計画をもとに、精神疾患を中心とした中枢神経系疾患発症メカニズムの解明に向け、脳境界マクロファージに焦点を絞り、研究代表者自身が作成した特異的細胞機能操作ツールを用いた包括的な機能解析を進める。
All 2022 2021 Other
All Int'l Joint Research (5 results) Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Peer Reviewed: 2 results, Open Access: 1 results) Presentation (7 results) (of which Invited: 2 results)
Nature
Volume: in press
Science
Volume: 376 Issue: 6588 Pages: 86-90
10.1126/science.abf6805