Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
1. 試料作製: グラフェン試料はGOS型に加えて、欠陥の少ない剥離グラフェン及びCVDグラフェンを、超高速測定及びバイアス効果の観察に供した。2. デバイス作成およびバイアス効果測定解析手法の確立: 始めに90 nm酸化膜/Si基板上に剥離グラフェンを付着させた。光学顕微鏡により単層グラフェンの付着確認後、その上に電子線リソグラフィー法により金電極を作成した。周波数48THz付近にGモード(グラフェンの炭素間伸縮振動モードに起因するピーク)の存在を顕微ラマンにより確認した後、超高速分光測定に供した。50Vの電圧印加したとが、このピークの周波数変化は~0.05 THzと小さかった。デバイス構造に問題があると考え、イオン液体を用いた手法へと方針を転換した。イオン液体に浸したCNT電極に電圧を印加した状態でポンプープローブ測定した結果、40 THz及び48 THzにそれぞれ、Dモード、Gモード(欠陥に誘起される振動)のコヒーレントC=C伸縮振動を明瞭に観測することができた。これらのピークの振幅、周波数及び寿命は電圧印加によって大きく変化した。特に高電圧印加ではGモードの強度が極端に減少した。これはフェルミ面が光励起のエネルギーを超えると、フォノン励起が起こりにくくなったことによる。これは、電子格子相互作用に係わるコーン異常効果の消滅により、周囲に自由電子のない“裸の”フォノンの運動に対応する興味深いダイナミクスを示す。3.グラフェンの波束ダイナミックス: 検出光を波長分解することにより、欠陥における電子の弾性散乱によっておこるDモードのフォノンが、非常に高い波数を持ったフォノン波束としてふるまうことを示すことができた。これは光学フォノンの波束励起例としては初めてのものであり、ナノスケールの検出や、操作などの分野に応用できる可能性があり、当初予測しなかった重要な成果である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012 2011
All Journal Article (14 results) (of which Peer Reviewed: 14 results) Presentation (15 results) (of which Invited: 3 results) Book (1 results)
Journal of the Ceramic Society of Japan
Volume: 121 Issue: 1411 Pages: 291-294
10.2109/jcersj2.121.291
130004950825
Ultrafast Phenomena XVIII, EPJ Web of Conferences
Volume: 41 Pages: 04028-04028
10.1051/epjconf/20134104028
Volume: 41 Pages: 05013-05013
10.1051/epjconf/20134105013
Volume: 41 Pages: 03009-03009
10.1051/epjconf/20134103009
APPLIED PHYSICS LETTERS
Volume: 100 Issue: 25
10.1063/1.4729149
レーザー研究
Volume: 40巻 Pages: 598-602
J. Phys. D: Applied Physics (招待論文)
Volume: 45 Issue: 30 Pages: 303001-303001
10.1088/0022-3727/45/30/303001
Applied Physics Letters
Volume: 101 Issue: 4 Pages: 041605-041605
10.1063/1.4740271
Appl.Phys.Exp.
Volume: 4 Issue: 4 Pages: 45101-45101
10.1143/apex.4.045101
10028209831
Japanese Journal of Applied Physics
Volume: 50 Issue: 7R Pages: 070102-070102
10.1143/jjap.50.070102
Jpn.J.Appl.Phys.
Volume: 50 Issue: 4S Pages: 04DH02-04DH02
10.1143/jjap.50.04dh02
Volume: 50 Issue: 7R Pages: 70105-70105
10.1143/jjap.50.070105
Volume: 50 Issue: 7R Pages: 070107-070107
10.1143/jjap.50.070107
Volume: 50 Issue: 7R Pages: 070111-070111
10.1143/jjap.50.070111