Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
申請者は、統合的ストレス応答による翻訳調節の研究から、統合的ストレス応答による翻訳抑制から翻訳効率を亢進して回復する機構を最近見出した。この翻訳効率の上昇機構は正常ではストレス回復期にのみ活性化するが、腎癌では恒常的に活性化しており、予後不良や治療抵抗性と高い相関があることもわかった。以上の予備的データから、特殊リボソームによる非典型的翻訳が発癌に関与しているのではないかという仮説を立てた。本研究では野生型とゲノム編集で作成した特殊リボソームが形成不全細胞のリボソームプロファイリングを比較解析することで、AUGとは異なるコドンから開始する非典型的翻訳と発癌との関連性を明らかにする。