Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
生理活性物質の生体内ターゲットとして最も主要な位置をしめるタンパク質の選択的濃縮、ラベル化を可能とする「分子標的探索のための化学選択的修飾部位内在型リンカーの開発」を行った。アビジンービオチン相互作用を基盤とする標的タンパク質の選択的濃縮方が広く利用されているが、大きな問題として両社の親和性が極端に高いためアビジンカラムからのビオチン化タンパク質の溶出効率が極めて悪いという問題があった。そこで、この問題点を解決するために溶出を容易にする切断可能なリンカー分子の開発を行った。切断部位には、従来より検討を進めてきた刺激応答型ペプチド結合切断デバイスを利用し、チオール処理による切断と切断に伴うアミノオキシ基生成が可能なように分子デザインを行った。アミノオキシ基はタンパク質中に含まれないためアルデヒド部位を有する蛍光色素のより溶出タンパク質の選択的ラベル化が可能となる。刺激応答型ペプチド結合切断デバイス、ビオチン、アジドユニットを含むモデルリンカー分子を合成し、本リンカーを利用し、まずアルキニル化エノラーゼをモデルタンパク質として、クリック反応、切断反応(溶出反応)、ラベル化反応の条件設定を行った。次いで、設定反応条件をりようして、アルブミン、オボアルブミン、アルキニル化エノラーゼの3種類のタンパク質を含むサンプルからのアルキニル化エノラーゼの選択的濃縮ならびに蛍光色素によるラベル化を達成した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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http://www.tokushima-u.ac.jp/ph/faculty/labo/otaka/