Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
各器官に存在する組織幹細胞は、動物個体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。非冬眠動物に人工冬眠を誘導することによって、個体の恒常性を長期間維持することができれば、人類の宇宙進出などの際に役立つと期待されているが、冬眠が組織幹細胞に及ぼす影響についてはほとんど研究されていない。本研究では、冬眠動物(ハムスター)および非冬眠動物(マウス)を用いて、冬眠によって幹細胞を長期間維持することができるか検証する。本研究は、冬眠が引き起こす生体応答機構の一端を明らかにするとともに、組織幹細胞による生体恒常性維持を促進する技術の開発に貢献することが期待される。