書誌事項
- タイトル別名
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- META-IGNORANCE ON EARTHQUAKE FIRE AND MITIGATING EFFECTS BY PRESENTATION OF DISASTER SIMULATION
抄録
本研究では,自然災害に関わる想定の限界についての認識不足を「メタ無知」と呼称し,地震火災を対象として,人々の想定意識やメタ無知の程度を実証的に検討すると共に,メタ無知を緩和するための方策として災害シミュレーションを提示した効果を検証する.この目的の下,愛媛県松山市久枝地区住民を対象として,地震火災時の延焼状況を再現したシミュレーション実験を行った.その結果,地震火災に関わる想定意識の低い人は自分の想定の低さを感知しておらず,メタ無知に陥る傾向が示唆された.また,行政への依存傾向が高い人ほど,メタ無知に陥る傾向が高いことが示された.さらに,災害シミュレーションを閲覧することにより,そうしたメタ無知が緩和される効果が確認された.一方,災害シミュレーションの閲覧は,行政への依存傾向を却って高めるという副作用も持ち得ることが示された.
収録刊行物
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- 土木学会論文集F6(安全問題)
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土木学会論文集F6(安全問題) 70 (2), I_1-I_6, 2014
公益社団法人 土木学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001205356060544
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- NII論文ID
- 130004962357
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- ISSN
- 21856621
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可