研究領域 | 意志動力学(ウィルダイナミクス)の創成と推進 |
研究課題/領域番号 |
16H06400
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
桜井 武 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60251055)
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研究分担者 |
田中 あゆみ 同志社大学, 心理学部, 教授 (00373085)
浅川 明弘 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10452947)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
征矢 英昭 筑波大学, 体育系, 教授 (50221346)
加藤 隆弘 九州大学, 大学病院, 講師 (70546465)
藤原 広臨 京都大学, 医学研究科, 助教 (10599608)
佐久間 英輔 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90295585)
杉原 玄一 京都大学, 医学研究科, 助教 (70402261)
井上 浩一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80345818)
鈴木 高志 高知工科大学, 共通教育教室, 准教授 (90725938)
乾 明夫 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (80168418)
須藤 信行 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60304812)
榊 美知子 高知工科大学, 総合研究所, 客員准教授 (50748671)
植木 美乃 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40467478)
入鹿山 容子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 講師 (90312834) [辞退]
犬束 歩 自治医科大学, 医学部, 助教 (30584776) [辞退]
杉山 陽子 (矢崎陽子) 沖縄科学技術大学院大学, 臨界期の神経メカニズム研究ユニット, 准教授 (00317512) [辞退]
牧之段 学 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00510182)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
353,080千円 (直接経費: 271,600千円、間接経費: 81,480千円)
2019年度: 43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2018年度: 43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2017年度: 43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2016年度: 178,360千円 (直接経費: 137,200千円、間接経費: 41,160千円)
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キーワード | 意志力 / 報酬系 / 実行機能 / 覚醒 / 実行系 / モチベーション / 脳機能 / 環境 / やる気 / 現代うつ / ひきこもり / 脳・神経 / スポーツ科学 / 精神医学 / 心理学 / 教育学 |
研究実績の概要 |
創造的で活力あふれる生活を送るには、困難を乗り切り、目標に向かって努力する力=意志力(ウィルパワー)の高さが不可欠である。一方、青少年における「やる気」「モチベーション」の減退およびそれらと障害の基盤を共有すると思われる摂食障害、気分障害、アパシー、ひきこもり、適応障害、現代抑うつ症候群(新型うつ病)などの罹患者の増加への対処が、未曾有の少子高齢化に見舞われるわが国の社会福祉政策の喫緊の課題となっている。本領域では、意志力という精神機能に対する社会環境・体内環境の影響を解明し、その動的平衡のパラメーターとなる環境因、脳内分子を探索する一方、それらを制御し意志力を育むための支援の方策を確立することを狙いとする。意志力の神経基盤を理解するとともに、スポーツや教育による支援の方策を検討するために、神経科学、精神医学、内科学、教育心理学、スポーツ科学の研究者が緊密に連携する分野間横断研究を推進する。総括班においては、上記のような学際的・融合研究を推進するための総合的なサポートを行う。具体的には、マウスの睡眠・覚醒解析支援、超解像レーザー顕微鏡、体内時計機能解析を中心とした研究支援活動を行うほか、脳機能画像解析や電子顕微鏡による超微携帯解析ワークショップなどの技術支援を行う。また、若手・女性研究者のサポートを行い、若手主催の研究集会を行うほか、領域内の共同研究を促進し、若手研究者を支援ため、若手研究者の滞在支援を行う。また、成果発表会やシンポジウムを開催して領域内外の交流・情報交換を通して各研究グループの研究推進をサポートしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本領域をサポートするための総括班活動として本年度内にさまざまな活動を遂行してきた。研究支援活動としては、マウスの睡眠・覚醒解析支援を3件、超解像レーザー顕微鏡をもちいたコネクトーム解析を1件行った。またワークショップとして「resting-state fMRIを用いたfunctional connectivity解析入門・演習」(9/3京都大学)、電気生理学手法のワークショップ(3/9筑波大学)を領域主催で開催したほか、NIRSワークショップ(1/16鹿児島大学)のほか、浜松医科大学メディカルフォトニクスコース:イメージング技術支援コース共催にて脳機能画像解析の技術支援ワークショップを行った(8/28-9/1浜松医科大学)。アウトリーチ活動では、ニュースレターを2号発行したほか、ホームページ、フェイスブックページの充実に加え、「意志力」「やる気」に関する市民公開講座(3/24九州大学)、スローエアロビックの市民向け交流会(2/23筑波大学)、中高生のためのモチベーション講座(11/4同志社大学)を開催した。また研究成果の発表会、交流の場として第1回成果発表会(筑波大学7/9)、第2回成果発表会(2/15-16筑波大学大塚キャンパス)を領域主催で開催したほか、シンポジウム「認知における動機付けと感情の役割」(8/6高知工科大学)を行った。また、他領域との交流として新学術領域研究「グリアアセンブリによる脳機能発現の制御と病態」第4回夏のワークショップにて、領域紹介と研究発表(7/1新潟大学)を行ったほか、次世代脳冬のシンポジウムにおいて5領域合同シンポジウムにて成果発表を行った。若手研究者の育成と領域内交流のため、若手研究者の会を2回開催し、若手研究者による成果発表をおこなった(11/19名古屋2/14東京)。以上のように概ね計画通り活動を行った。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究支援活動として、マウスの睡眠・覚醒解析支援、超解像レーザー顕微鏡によるコネクトーム解析支援、体内時計機能解析を行うほか、脳機能画像解析や電子顕微鏡による超微携帯解析の技術支援を計画している。また、若手・女性研究者のサポートを行い、若手主催の研究集会を行うほか、領域内の共同研究を促進し、若手研究者の滞在支援を行う。また、全体発表会のほか、12月には国際会議の開催を計画している。またアウトリーチ活動のため、数回の市民公開講座を解説する予定である。
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