研究領域 | トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築―多文化をつなぐ顔と身体表現 |
研究課題/領域番号 |
17H06340
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
山口 真美 中央大学, 文学部, 教授 (50282257)
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研究分担者 |
田中 章浩 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (80396530)
河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
渡邊 克巳 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20373409)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
94,380千円 (直接経費: 72,600千円、間接経費: 21,780千円)
2021年度: 22,230千円 (直接経費: 17,100千円、間接経費: 5,130千円)
2020年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
2019年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
2018年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
2017年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | 顔身体学 / 心理学 / 文化人類学 / 脳科学 / 哲学 / 実験系心理学 / 認知科学 / 身体性 / 実験心理学 / 顔学 / トランスカルチャー |
研究成果の概要 |
顔や身体表現は、個人が何者であるかを常に発信する媒体である。文化間の壁が取り壊されると同時に、新たな文化が作られる「トランカルチャー状況」において、顔や身体に対して人間が無意識に持っている感覚を、心理学・文化人類学・哲学の綿密な連携により、多角的に解明した。さまざまなイベントを通して社会との議論の場を持つとともに、顔や身体に関わる差別の問題についての研究倫理を発信し、人文・社会科学分野の中に顔身体学を位置づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理学、文化人類学などの実証的なアプローチに加え、顔と装いに関する哲学的な視点も取り入れることで、アカデミックな領域のみのインパクトを越えて、広く社会全体にトランスカルチャーの意義と視点を広げていくことができた。哲学は言葉と概念を駆使し、個々の事実とその解釈を一つの表象へとまとめ上げていく作業でもある。顔をめぐる他者理解/異質性の理解の問題を、広く社会に啓蒙していく手段を模索した。また、哲学をベースに化粧や装いについても広く考察しながら、ヴェール・スカーフや仮面などがもつ社会的意味を考察し、女性ならではの視点から広く啓蒙していくことを可能とした。
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