研究領域 | 機能コアの材料科学 |
研究課題/領域番号 |
19H05785
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松永 克志 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20334310)
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研究分担者 |
阿部 真之 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (00362666)
遊佐 斉 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (10343865)
柴田 直哉 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (10376501)
平山 雅章 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (30531165)
溝口 照康 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70422334)
太田 裕道 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (80372530)
北岡 諭 一般財団法人ファインセラミックスセンター, その他部局等, 主幹研究員 (80416198)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
107,120千円 (直接経費: 82,400千円、間接経費: 24,720千円)
2023年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2022年度: 22,490千円 (直接経費: 17,300千円、間接経費: 5,190千円)
2021年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2020年度: 22,490千円 (直接経費: 17,300千円、間接経費: 5,190千円)
2019年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
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キーワード | 結晶欠陥 / 電子構造 / 原子レベル構造 |
研究開始時の研究の概要 |
本領域研究では、世界最高水準の電子状態計算、モデル実験、ナノ計測を三本柱とし、機能材料、エネルギー材料、構造材料分野で高い研究業績を上げている研究者らと一体になって、機能コアの概念に立脚した新しい材料科学の学理を構築する。総括班ではこの領域の目的を達成するため、1)研究領域の全体的な研究方針策定、2)連携研究および設備有効利用の促進、3)若手相互派遣による人材育成・国際活動支援、4)公開シンポジウム等の成果公表活動、5)アウトリーチ活動、を行う。さらに、連携研究が最大限の効果を上げるよう、計算解析センター、ナノ計測センター、モデル試料センターを設置し、領域内研究を支援する。
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研究実績の概要 |
本領域研究では、世界最高水準の電子状態計算、モデル実験、ナノ計測を三本柱とし、機能材料、エネルギー材料、構造材料分野で高い研究業績を上げている研究者らと一体になって、機能コアの概念に立脚した新しい材料科学の学理を構築する。総括班ではこの領域の目的を達成するため、以下のような活動を行った。 1) 2022年9月30日および2023年3月28日に総括班会議を開催し、本領域の研究進捗状況について議論した。また、今後の領域運営や計画班運営について、各計画班研究代表者に助言・指導を与えた。さらに、2022年9月30日に領域全体会議をオンライン開催し、第2期公募研究者と領域内研究者との意見交換を通じて今後の研究連携を促した。 2)連携研究および設備有効利用の促進のため設置している、計算解析センター、ナノ計測センター、モデル試料センターについて運営状況の確認や今後の方針策定を行った。 3)若手育成支援としてオンラインでの若手の会(若手コラボツアー)を計2回実施した。 4)成果公表活動として、2023年3月28日に2022年度公開シンポジウムをハイブリッド開催した。また国内学会での公募シンポジウムを1件、国際会議での協賛シンポジウムを1件主催し、機能コアのコンセプトを国内外に広く公表・周知した。 5)アウトリーチ活動として、名古屋大学で開催された「テクノフェア名大」で市民公開講座を行い、一般も含む参加者に広く本領域のコンセプトおよび研究成果を周知した。また、オープンキャンパスでの研究室紹介、河合塾での模擬講義などによる中高生への研究紹介も行った。さらには、SNS等を活用した本領域の情報発信にも取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度においては、以下のことを実施した。 1) 研究領域の全体的な研究方針の策定:総括班会議を2回開催した。本領域研究がすでに学術的に先導している部分、もしくは今後さらに強化・補充していくべき部分を明らかにし、総括班研究分担者でもある各計画研究班代表者に助言・指導を与えた。また、領域全体会議をオンライン開催した。今回は第2期公募研究者が、研究計画に関する話題提供を行い、領域内研究者との活発な質疑・意見交換により、今後の研究連携の可能性を検討した。2) 連携研究および設備有効利用の促進:本領域研究の3つの核心的技術要素である、計算解析センター、ナノ計測センター、モデル試料センターを設置し、体制作りおよび運営方針策定を行った。3) 若手相互派遣による人材育成・国際活動支援:若手育成のための活動として、学生や若手研究者が主催するオンラインでの研究会(若手の会)を計2回実施した。本年度は、大阪大学、ファインセラミックスセンター、大阪公立大学が世話役を務めた。4) 公開シンポジウム等の成果公表活動:2023年3月28日に2023年度公開シンポジウムを開催し、今年度の研究成果を報告するとともに、領域メンバーとともに今後の研究計画について討論・意見交換した。さらに、2022年9月20日~23日に日本金属学会において公募シンポジウムを主催した。2022年11月21日~23日に協賛国際会議を開催し、国際的な情報発信にも努めた。5) アウトリーチ活動:2022年10月15日に名古屋大学で開催された「テクノフェア名大」で本領域に関する市民公開講座を行い、一般も含む参加者に広く本領域のコンセプトを周知した。また、本領域のYouTubeチャンネルおよびTwitterを開設し、広く情報発信も行った。 以上の活動により、本領域の運営や若手育成支援、広報活動に関し、おおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も継続して、領域内運営を円滑に進めるべく総括班活動を行う。現在計画中の総括班関連活動およびイベントは、以下の通りである。 1) 総括班会議:研究領域の全体的な研究方針の策定を行う。2) 領域全体会議:最近の研究トピックスを抽出し、領域内研究者との質疑・意見交換により、今後の研究連携の可能性を検討する。3) 公開シンポジウム:年度末に、今年度の研究成果を広く領域外にも報告するとともに、領域メンバーとともに討論・意見交換する。4) 領域内の院生・若手研究者を対象とした若手の会:若手育成のための活動として、学生や若手研究者が主催する研究会(若手の会)を実施する。今年度は東京大学での開催を予定している。5) 国内学会での公募シンポジウム:日本金属学会において公募シンポジウムを主催する。6) 国際会議MRM2023において機能コア科学シンポジウムを開催する。7) 一般に広く研究を紹介するアウトリーチイベントに出展、YouTube上での広報活動も実施する。
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