研究領域 | 情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理 |
研究課題/領域番号 |
19H05794
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 康志 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50272430)
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研究分担者 |
佐々 真一 京都大学, 理学研究科, 教授 (30235238)
石島 秋彦 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (80301216)
沙川 貴大 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (60610805)
伊藤 創祐 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (00771221)
小林 徹也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90513359)
澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
竹内 一将 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50622304)
川口 喬吾 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 理研白眉研究チームリーダー (00787319)
青木 一洋 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設), 生命創成探究センター, 教授 (80511427)
松岡 里実 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 助教 (00569733)
神原 丈敏 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (40451637)
福岡 創 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (50447190)
榎 佐和子 (苙口佐和子) 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (50467635)
池崎 圭吾 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10722960)
蔡 栄淑 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 助教 (40378716)
森下 喜弘 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (00404062)
岩城 光宏 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 客員研究員 (30432503)
猪股 秀彦 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (60372166)
中島 昭彦 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (90612119)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
218,530千円 (直接経費: 168,100千円、間接経費: 50,430千円)
2023年度: 47,840千円 (直接経費: 36,800千円、間接経費: 11,040千円)
2022年度: 39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2021年度: 43,160千円 (直接経費: 33,200千円、間接経費: 9,960千円)
2020年度: 29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
2019年度: 58,630千円 (直接経費: 45,100千円、間接経費: 13,530千円)
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キーワード | 情報物理学 / 生物物理学 / 非平衡統計力学 / 情報熱力学 |
研究開始時の研究の概要 |
本領域は、生命現象を分子レベルから定量的に計測する技術の発展と、非平衡系の統計力学・情報熱力学理論の深化を背景とした、両者の融合領域である。生命現象の理解という具体的な課題に対して「情報を力、エネルギーと同列に物理的対象として議論する新しい物理学」を構築することで、生物学と物理学の間の新たな学際領域を開拓する。この目的を達成するために、本総括班は、領域内での生物系の実験研究と物理系の理論研究の学際融合研究を推進する
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研究実績の概要 |
本領域は、生命現象を題材として、情報を力、エネルギーなどと同列に物理的対象として議論する新しい物理学を構築することが目標である。その理論的支柱である情報の物理学の深化発展と、実験対象たる生命現象における情報の計測を車の両輪として推進する。従って、基本的な戦略は、「情報の物理学」理論研究と「生命現象における情報」の実験・計測の融合である。そのため、異分野融合推進のための施策が総括班の活動の中心となる。 2022年度には、コロナ禍による対面での交流イベント開催への制限も緩和され、6月には第5回領域会議を淡路夢舞台国際会議場で開催することができた。公募班も含めた領域全メンバーが集結する最初の領域会議とであり、計画班を中心とした口頭発表と全参加ラボからのポスター発表を行い、対面ならではの研究交流で大いに盛り上がることとなった。引き続き、23年3月には、第6回領域会議をアクロス福岡で開催した。領域研究賞および領域奨励賞による表彰も継続した。 対面でのイベント復活により、領域計画当初から企画していた実験勉強会、理論勉強会を10月に東京大学で開催することができた。 また、異分野融合促進の中核的な事業として、理論研究者が実験現場に入り、実験研究者が理論研究室を訪れるという人材交流を推奨し、領域としてサポートしてきた。2022年度にも、共同研究のサポートを継続するとともに、共同研究の成果発表のためのサポートもスタートし、領域内共同研究が期待通りに成果をあげつつあることが確認された。 領域活動の広報としては、日本生物物理学会など関連学会でのシンポジウムや、分子モーター討論会などの関連分野の集会の共催を積極的に行うとともに、本領域の領域会議での勉強会の内容を発展させた情報熱力学の教科書を沙川が出版し、理工系専門書としては異例の売り上げを達成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
コロナ禍の影響から脱し、対面での領域会議の再開など、実験勉強会、理論勉強会の開催など、当初から計画していた活動を漸く行うことができた。これまでの連携強化の方策も奏功し、領域内で多くの共同研究が進められるとともに、成果も出始めており、最終年度に向けて期待される。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の影響から脱したので、23年度も引き続き、対面での領域会議、実験勉強会、理論勉強会などの企画を継続発展させる。また、コロナ禍で実施できていない国際交流についても、今後強化していきたい。
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