研究領域 | 革新的超小型衛星による機動的で高頻度な深宇宙探査領域の開拓 |
研究課題/領域番号 |
20H05746
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
船瀬 龍 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (70509819)
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研究分担者 |
永田 晴紀 北海道大学, 工学研究院, 教授 (40281787)
尾崎 直哉 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特任助教 (90836222)
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研究期間 (年度) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 超小型衛星 / 深宇宙探査 / 太陽系探査 / 超小型探査機 |
研究開始時の研究の概要 |
地球周回軌道においては,2003年に世界で初めて成功した超小型衛星CubeSatが,当時は取るに足らない機能・性能ゆえに「おもちゃ」と揶揄されつつも,その低コスト・短期開発可能な特長を伸ばして爆発的に発展し,現在では何千もの超小型衛星が地球周回軌道でミッションを遂行している.本研究領域の目的は,その世界を地球重力圏外の深宇宙領域まで拡張するべく,地球近傍で培われた超小型衛星技術を深宇宙探査へ発展させることである.キックモーターによって自力で地球周回軌道から脱出し,長期ミッション遂行能力を備えた超小型探査機が,準自律的に軌道決定・軌道制御運用を行えるようにして,深宇宙への到達の障壁を解消する.
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研究成果の概要 |
機動的で高頻度な深宇宙探査の実現を目指す本研究領域において,キックモーターを有する革新的な超小型探査機システムの構築とその後の宇宙実証を見据えて,3つの計画研究(推進班,バス班,軌道班)が協調して超小型探査機システム全体の設計を最適化する必要がある.総括班として,各種オンラインコミュニケーションツールを活用した研究会合等を通じて各班の検討の整合性をとりながら領域全体の研究を推進した.また,超小型探査機に関する技術シーズとミッションのニーズに関する発表を集めた企画セッションを学会で開催する等,超小型衛星による深宇宙探査を目指す関連コミュニティへ成果発信するとともにコミュニティの拡大にも貢献した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究領域の成果は高頻度な太陽系探査の実現に貢献するものであり,これまでは「粗な点情報からの推測」に留まっていた太陽系科学を質的に異なる次元に引き上げられるとともに,関連した多くの学術分野(生命科学等)と太陽系科学が真に有機的に連携した新しい学術研究の展開が期待できる.また,ベンチャー企業等の民間企業が主たるプレイヤーとなって発展してきた地球低軌道周辺の超小型衛星の世界が深宇宙へと広がることにより,人類の活動領域を真に深宇宙へ拡大することにも貢献することが期待される.
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