研究領域 | 霊長類発生学研究の基盤構築 |
研究課題/領域番号 |
20H05760
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 友紀 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90648429)
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研究期間 (年度) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 霊長類 / 発生学 / PDB seminar / コミュニティ基盤 / オンライン講演会 |
研究開始時の研究の概要 |
①領域研究サポートでは、毎年研究成果/進捗発表会を領域内で開催し、各々の計画研究者間で闊達な議論を行う。研究の遅延や更なる進展が見込まれる場合には、様々な研究者から助言と情報を得る。 ②研究成果は、論文や学会発表を中心にwebや、ミニシンポジウムや所属組織での研究会や講演会の開催、関連学会におけるセッション開催など、様々な形で積極的に発信していく。また一般社会へも、所属する大学や組織の本部広報のお力添えをいただきつつ、広く発信していく。 ③コミュニティ基盤の形成に関しては、我々自身において霊長類着床後胚研究に興味のある/携わる研究者のための小さな学会グループのような研究会の運営を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究領域では、長きにわたり進展のなかった着床直後の霊長類胚発生研究に革新的な進展をもたらすための研究基盤の構築を目指した。このため4つの研究項目を掲げ、A01ではin uteroの胚を用いた多角的な生体情報の取得に成功し、A02では胚-子宮の相互作用理解に向け胎盤構成細胞の誘導を可能にした。さらにB01ではモザイク性を排したトランスジェニックサルの作出に成功し、B02では霊長類多能性幹細胞からエピゲノムリプログラムを完遂した雄性生殖細胞の誘導に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本領域研究では、それまで長きにわたり進展の乏しかった霊長類着床期胚発生学の創出を見据え、in vitroでの胚培養系の構築と子宮内発生環境の構築、また霊長類個体に最適化した遺伝子改変技術の開発と幹細胞からの生殖細胞誘導研究を行ってきた。そしてそれぞれの研究計画において、確かな実験結果や論文発表など一定の成果を得ることができた。近年、世界中で霊長類を用いた発生学研究が盛んになってきているが、我々の成果は今後の霊長類発生学研究に大きな貢献をすると期待される。そして、今後も世界に後れを取らぬよう尽力するとともに、強力な資金力を背景に躍進する中国らとは一線を画した発想や角度からの研究を発展させていく。
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