研究領域 | 超秩序構造が創造する物性科学 |
研究課題/領域番号 |
20H05878
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
林 好一 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20283632)
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研究分担者 |
谷口 博基 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80422525)
脇原 徹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70377109)
小原 真司 国立研究開発法人物質・材料研究機構, マテリアル基盤研究センター, グループリーダー (90360833)
石川 毅彦 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (00371138)
中田 彩子 国立研究開発法人物質・材料研究機構, ナノアーキテクトニクス材料研究センター, 主幹研究員 (20595152)
志賀 元紀 東北大学, 未踏スケールデータアナリティクスセンター, 教授 (20437263)
久保園 芳博 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (80221935)
森川 良忠 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (80358184)
松下 智裕 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (10373523)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
225,810千円 (直接経費: 173,700千円、間接経費: 52,110千円)
2024年度: 67,340千円 (直接経費: 51,800千円、間接経費: 15,540千円)
2023年度: 50,700千円 (直接経費: 39,000千円、間接経費: 11,700千円)
2022年度: 46,150千円 (直接経費: 35,500千円、間接経費: 10,650千円)
2021年度: 39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2020年度: 22,230千円 (直接経費: 17,100千円、間接経費: 5,130千円)
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キーワード | 超秩序構造 / 欠陥 / アモルファス / 原子分解能ホログラフィー / 量子ビーム / 複合欠陥 / ガラス / PDF解析 / トポロジー解析 / 逆モンテカルロ法 / 局所構造 / 微小重力実験 |
研究開始時の研究の概要 |
総括班は、領域代表以下10名のメンバーから構成され、7つの役割分担を有する。学術変革領域「超秩序構造が創造する物性科学」を効果的に運営するために、研究成果、若手育成、海外展開などの観点から最良の方針を決定する。6つの計画研究グループの連携を促進し、三つの研究項目を試料班A01→手法班A02→理論班A03のように力強く駆動させる。また、最大限の成果を創出するために、各グループの研究進捗の評価に基づき、適宜アドバイスを行う。真の意味で既存の学問に変革をもたらすための方策を多方面から検討し、「超秩序構造物性科学の学理構築」、②「国際化と日本科学のプレゼンス強化」、③「日本産業への貢献」を達成する。
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研究実績の概要 |
2021年4月3日の初回を皮切りに、合計10回の総括班会議を行った。主な議題は、研究方針の策定、3ヶ月毎の報告書(計画班・公募班両方)に基づいた研究進捗のチェック、「若手の学校」などの各種イベントの立案である。大きなイベントとしては、2021年9月25~26日に第2回成果報告会を名古屋工業大学において、また、2022年3月5~6日に第3回成果報告会をJAXAにおいて開催した。いずれもオンラインとのハイブリッド開催であったが、多くのメンバーに会場に集まってもらうことができた。若手を主体としたポスター発表はオンラインとした。2021年5月22~23日に「若手の学校」をオンライン開催した。コア技術の講習、それらのチュートリアル、最近のトピックスから構成され、合計124名の参加があった。2021年6月26日に、4名の外国人招待研究者を招待したオンライン形式の国際ワークショップを行った。 上記第2回報告会は第一期公募研究班のキックオフミーティングを兼ねたものとしたが、その際に連携毎にグループ分けを行い、その後、オンライン上でミーティングを進められる環境を整えた。大型施設関係では、SPring-8の 2021B期に対して、合計38件の申請を行い27件の採択があった。2022A期に対して、合計55件の申請を行い41件の採択があった。J-PARCについては、全散乱と非弾性散乱を中心とした課題で長期利用課題申請を計画している。 これらの活動に加え、日本物理学会の欧文誌に領域特集号を組むための企画を立てた。その他、アウトリーチ活動として、日本セラミックス協会及び日本放射光学会におけるシンポジウム、SPring-8や奈良先端大における原子分解能ホログラフィーの講習会などを行った。また、若手海外短期派遣と長期派遣を1名ずつ行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナによる海外派遣・対面での会議などを除いては、活動総括班として、当初立てた計画や行事は概ね予定通り進んでいる。公募研究班の連携研究の企画を行い、既存の共同研究の強化を進めた。メンバーへの指導の甲斐もあって、大型実験施設のマシンタイムも十分に得ることができた。特集号やシンポジウムなどのアウトリーチ活動は十分に行ったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
4月初旬に総括班会議を招集し、本年度の指針を策定する。その後は、1カ月程度の頻度で開催する。第4回及び第5回の報告会を10月と3月に行う予定であり、連携研究を加速させるために、原則、対面で開催する。また、第4回報告会のタイミングで国際アドバイザーに一月ほど滞在してもらい、評価と指導をお願いする。【若手の学校】5月頃に、学生や博士研究員、助教などを対象とした第2回「若手の学校」をオンラインで開催する。ここでは、原子分解能ホログラフィー、PDF解析や第一原理計算などのチュートリアルに加え、学生のポスター発表などを主体に行う。【国際ワークショップ】9月にグルノーブルで国際ワークショップを行う。【若手海外派遣】若手の海外短期派遣を数名行う。【放射光・中性子施設】5-6月, 11-12月にSPring-8, PF及びJ-PARCの課題の〆切があるために、この時期に合わせてBT申請書の書き方の指導などを行う。特にSPring-8では、「成果公開優先利用課題」(多めの使用量を払うことによって優先的に利用できる)と併せて、安定的にビームタイムを確保するように努める。設置したSPring-8拠点室に博士研究員を配置し、ビームタイム時の安定的なサポート体制を築き、領域基盤装置の開発を推し進める。【ジャーナル特集号・英文専門書】日本物理学会の欧文誌の特集号を進める。また、英語の専門書の企画を進める。【広報】第二期公募研究班の募集もあるため、HPの全面リニューアルを行う。年二回のニュースレターの発行を行う。
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