研究領域 | 散乱・揺らぎ場の包括的理解と透視の科学 |
研究課題/領域番号 |
20H05885
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
的場 修 神戸大学, 次世代光散乱イメージング科学研究センター, 教授 (20282593)
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研究分担者 |
谷田 純 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特任教授 (00183070)
木村 建次郎 神戸大学, 数理・データサイエンスセンター, 教授 (10437246)
渡邉 恵理子 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (20424765)
松田 厚志 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所神戸フロンティア研究センター, 研究マネージャー (20585723)
高山 佳久 東海大学, 情報通信学部, 教授 (30358915)
粟辻 安浩 京都工芸繊維大学, 電気電子工学系, 教授 (80293984)
早野 裕 国立天文台, ハワイ観測所, 教授 (80390623)
平野 泰弘 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 特任講師(常勤) (10508641)
玉田 洋介 宇都宮大学, 工学部, 准教授 (50579290)
亀井 保博 基礎生物学研究所, 超階層生物学センター, RMC教授 (70372563)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
41,340千円 (直接経費: 31,800千円、間接経費: 9,540千円)
2024年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2023年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2022年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2021年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 散乱透視学 / 散乱・揺らぎ場 |
研究開始時の研究の概要 |
本領域は、光学、数理科学、情報科学、生命科学、通信工学、天文学という全く異なる分野の研究者が集まり散乱透視学という新しい学術領域を創成するものである。散乱透視学の創成には、マルチスケールの散乱・揺らぎ場の統合的・包括的理解が必要不可欠であり、物理基礎に基づく散乱透視学、数理基礎に基づく散乱透視学、実問題における散乱透視学の3つの研究項目に分割し、研究項目内及び研究項目間の有機的な連携により、革新的学術領域を切り拓く。
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研究実績の概要 |
本年度は,16名の公募研究が加わり,研究者,学生,アドバイザ,学術調査官を含めると総勢90名以上の方が参加する大きなグループとなった。まずはじめに3つの共同研究拠点を立ち上げ,融合研究を推進する領域融合推進班の活動を開始した。特に神戸大学で12月に領域融合推進班第1回ミーティングを実施した。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し,感染症対策をした上で少人数で対面で実施した。光学,生命科学,生物学,情報科学の研究者と学生が一堂に集まり,植物細胞を使って強度輸送方程式による3次元蛍光イメージングの実験と再構成計算を実施した。細胞の扱い方から実験までを様々な分野の研究者,学生が議論しながら進めることができた。次に若手研究者の海外派遣応募を開始した。結果として今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により派遣を実施できず,次年度に予算を繰り越した。その結果,2名の若手を派遣した。総括班会議と領域会議を1回ずつ実施した。対面及びオンラインのハイブリッド形式として実施した。総括班会議では,各計画研究の研究進捗状況や領域融合推進班活動,次年度開催の国際会議及び国際シンポジウムの準備状況を報告した。4名のアドバイザの先生方と2名の学術調査官から異分野融合研究を推進するにあたってのリーダーシップ等の領域運営に関して貴重なアドバイスを頂いた。また,領域会議では計画研究及び公募研究の代表者及び分担者から研究進捗状況及び研究計画の発表を行い,異分野融合のための共同研究について議論した。広報活動では,ホームページによる領域の紹介及び研究成果について情報発信を継続的に実施するとともに,ニュースレーターを3回出版した。さらに,学会等を通じて3回シンポジウムを開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画時に掲げた3つの共同研究拠点の立ち上げと領域融合推進班の活動を開始した。若手研究者を集め,異分野融合研究を推進する活動を推進する。また,若手研究者を主とした海外派遣の募集要項を定め,応募を開始した。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響のため派遣はできなかったが,来年度に再び応募を実施する。総括班会議と領域会議をハイブリッドで開催した。共同研究の開始に向けて,互いの研究内容,シーズやニーズをまとめた資料を作成した。ニュースレターも計画通り3回発刊した。ホームページでの情報発信に加えて,国内学会でのシンポジウム開催を実施した。さらに来年度4月に開催する国際会議及び国際シンポジウムに向けて活動を進めている。これらの成果から「おおむね順調である」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
3つの共同研究拠点を中心に領域融合推進班の活動を活発化させ,計画研究間及び計画研究と公募研究間等の融合研究を推進する。若手研究者を主とした海外派遣について応募を実施し,派遣者を選定する。総括班会議では,8つの計画研究及び16の公募研究の進捗状況を把握し,融合研究推進に向けた活動について,アドバイザリーボードとともに策定する。マルチスケールの散乱・揺らぎ場のセンシングとイメージングを扱う国際会議を主催し,国内外に向けて新しい研究領域を周知し,研究分野の活性化を図る。さらに国際シンポジウム及び国内学会等でのシンポジウム活動を通じ,大学,研究機関,企業の研究者及び一般の方に向けた情報発信を行う。これらの活動を通じ,マルチスケールでの現象を対象とした散乱透視学への参加を促す。また,2回目の公募研究の募集が開始するので,不足している研究領域や今後の融合研究が期待される研究領域について議論する。
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