研究領域 | 分子サイバネティクス ー化学の力によるミニマル人工脳の構築 |
研究課題/領域番号 |
20H05968
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅳ)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村田 智 東北大学, 工学研究科, 教授 (10334533)
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研究分担者 |
豊田 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80422377)
野村 慎一郎 東北大学, 工学研究科, 准教授 (50372446)
中茎 隆 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (30435664)
葛谷 明紀 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (00456154)
松浦 和則 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (60283389)
村山 恵司 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (70779595)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
234,650千円 (直接経費: 180,500千円、間接経費: 54,150千円)
2024年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
2023年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2022年度: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2021年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2020年度: 161,850千円 (直接経費: 124,500千円、間接経費: 37,350千円)
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キーワード | 分子サイバネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
総括班は,分子サイバネティクス領域の運営・広報・国際活動支援を行う.総括班は,各計画研究代表者および4つの拠点の責任者で構成され,プロジェクトの進捗管理,領域研究会や領域会議の開催,国際会議の招致,海外派遣などを通じた若手の育成,国際学生コンペティションの支援,ウェブサイトおよびニュースレターによる成果の広報・アウトリーチ活動,RRI活動等に取り組む.また,プロジェクト推進のために領域全体で共有する人工核酸合成拠点,ペプチド合成拠点,単分子観察拠点と,デモンストレーションを実施するためのインテグレーション拠点を設置し,領域全体に対して各種のサービスを提供する.
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研究実績の概要 |
本総括研究の目的は,効率的で臨機応変なプロジェクト管理,領域メンバー特に,新規参入者や若手研究者の支援・育成と人脈づくり,社会に向けた成果の発信を行うことである.これを達成するために,本年度は以下の項目に取り組んだ.1)領域内のコミュニケーションとして,運営会議(毎週),領域会議(年1回),領域ミーティング(年4回),班会議(各班月1~2回)を行った.特に,国際ナノテク展でのパネル展示を目標として,定期的な進捗管理の下,要素技術開発およびそのシステム化実験に注力した.2)領域外への情報発信としては,総括班によるレビュー論文(Advanced Functional Materials2022),教科書出版(Springer 2022).分子ロボティクス研究会と共催の定例研究会(2回),分子ロボティクス年次大会における公開シンポジウム(VTuberや現役新聞記者の参加したパネルディスカッション「バズるサイエンスの先にあるもの」開催),学術変革領域(A)「超越分子システム」(代表松浦友亮)との共催ワークショップ,国際Gel Sympo2022の共催,日本生物物理学会,細胞を創る研究会,計測自動制御学会などでのOS企画,分子ロボティクス夏の学校(シリーズ講義8コマ・ソフトウェア演習6コマ).このほか,領域ウェブサイトで随時最新情報を紹介するとともに,ニュースレター(第6号~9号および別冊)を刊行した.ニュースレター別冊はSF作家の藤崎慎吾氏による「30年後のナノワールド物語」で,藤崎氏が本領域の各研究室を取材して(その結果は研究室ルポとして領域および講談社ブルーバックスウェブサイトに掲載)得たインスピレーションをもとに書かれた.3)4つの共有拠点のサービスを継続した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
中間デモンストレーションをひとつの目標点として,それぞれ行われてきた計画班の研究を統合させていくフェーズに入ることができた.また,総括班メンバーによりレビュー論文を発表し,分子サイバネティクスの概念を世界に向けて発信するとともに,他の領域とのジョイントワークショップや国際シンポジウム共催などで関連分野の研究者とのネットワークづくりも進展している.ジャーナリストやSF作家などともタイアップして一般向けの情報発信もできている.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にむけて,これまでに開発した要素技術の統合に一層注力する.計画班と第2期の公募研究者との連携を深め,領域内から予想しない成果が出てくるような自由闊達な雰囲気づくりに努める.
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