研究領域 | 遅延制御超分子化学 |
研究課題/領域番号 |
21H05093
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
村岡 貴博 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70509132)
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研究分担者 |
奥村 正樹 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 准教授 (50635810)
齋尾 智英 徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (80740802)
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研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 遅延制御 / 超分子化学 / タンパク質 / フォールディング / ミスフォールディング |
研究開始時の研究の概要 |
領域の研究活動を円滑かつ効果的に推進するため、主として以下の3つの活動を行う。(1)オンラインなど様々なメディアを用いた、領域内研究者同士の積極的なコミュニケーションを促し、異分野が有機的に連携した共同研究を活発に推進する。(2)大学院学生など若手研究者に対する研究支援、国内外の研究室への滞在型派遣、若手を中心とした研究交流を通じて、将来の学術領域を担う若手研究者の育成を目指す。(3)国際学術誌・国際会議への積極的な成果発表により、研究領域の認知度をあげ、将来的な国際研究領域の基盤を形成する。領域内研究者間での情報交換と領域全体の相互理解を深めるために、総括班主催の領域会議を半年毎に開催する。
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研究実績の概要 |
遅延制御超分子化学の推進のために、学術調査官同席のもと、2022年7月3から5日に第二回領域会議ならびに総括班会議を、同年12月1から3日に第三回領域会議ならびに総括班会議を開催した。研究の進捗と議論、領域内共同研究推進、領域運営について討論した。また領域内共同研究推進のために、2022年4月24日に領域内学生が主体となる若手会を開催し、学生同士の連携を強化する意見交換、研究討論を実施した。これらの活動を通じて、領域内共同研究に基づく論文発表を複数行うことができたことは、総括班の重要な研究成果である。2022年7月20日に、オンラインにて第二回国際シンポジウム、同年9月2日に第三回国際シンポジウムを開催し、遅延制御超分子化学についてのアジアを中心とする研究交流を深める取り組みを積極的に行った。国内においては、2022年6月8日に蛋白質科学会にてワークショップ「キネティクスから理解する生命システム」、同年9月29日に生物物理学会にてシンポジウム「生物物理学による脳の理解と化学的再生」、同年11月30日に分子生物学会年会にてセッション「フォールディング異常と脳機能障害の理解」、2023年3月25日に日本化学会にてセッション「蛋白質ダイナミクス化学:蛋白質の動きを捉え操る化学と材料科学」を開催し、化学、物理学、生物学の広い学術分野での遅延制御超分子化学に関する議論と、本領域研究の最新の知見を広げる活動に積極的に取り組んだ。また領域を超えた交流として、2022年4月11日に、学術変革領域研究(B)の「SPEED」、「ヘテロ群知能」領域と3領域分野横断研究会を開催し、共同研究につながる領域官での議論を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
遅延制御超分子化学領域の推進にあたり、領域内研究者の連携、情報発信と国内外研究者との交流が重要である。総括班の活動が基盤となり、領域内研究者が密に連携できる体制が整えられており、多くの領域内共同研究が進められている。そのいくつかは論文発表にも至るなど、効果的な研究推進が成されていると判断した。ホームページを活用した情報発信、オンライン国際シンポジウムの開催を通じて、積極的に情報発信を行うことができた。加えて、蛋白質科学会、生物物理学会、分子生物学会、日本化学会と多くの学術会議で本領域研究の最新の知見を発表し、また関連研究を議論するシンポジウムを企画し、「遅延制御超分子化学」を軸とする幅広い学術的交流を行うことができた。以上より、2022 年度の期間を通じて、機動的かつ効果的に領域運営を行うことができ、当初の計画以上に進展していると評価する。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度を迎えるに当たり、本領域研究の成果を高いインパクトを持ってまとめられるよう、一層の連携体制の強化を総括班が中心となって推進する。得られた成果を発表する機会を設け、本領域研究の取りまとめを行うとともに、「遅延制御超分子化学」を基軸とした将来的な研究発展につながる領域外研究者との連携を構築する機会を設ける。
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