研究領域 | 競合的コミュニケーションから迫る多細胞生命システムの自律性 |
研究課題/領域番号 |
21H05283
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井垣 達吏 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00467648)
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研究分担者 |
佐々木 洋 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (10211939)
戸田 聡 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (20738835)
石谷 太 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40448428)
藤田 恭之 京都大学, 医学研究科, 教授 (50580974)
原田 哲仁 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (60596823)
西村 栄美 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70396331)
小田 裕香子 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70452498)
平島 剛志 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (10620198)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2024年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2023年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2022年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2021年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 細胞競合 / 多細胞生命システム / 自律性 / 自己最適化 / 自己組織化 |
研究開始時の研究の概要 |
本領域研究は、細胞間の競合的コミュニケーションというこれまでにない視点から、生命の根源的なルールの一つである「多細胞生命システムの自律性」の理解に迫るものである。本領域の目標を達成するためには、関連研究分野の卓越した研究者が集結するだけでなく、異分野も含めた研究者が互いに協調・融合する研究体制を構築することが不可欠である。そこで総括班は、領域内の個々の研究を強力に推進・活性化するとともに、研究者間の連携を促進し、研究の方向性を徹底的に議論する場を提供することで、本領域の推進に貢献する。
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研究実績の概要 |
多細胞生命システムが無生物と決定的に異なる理由の一つは、そのシステムが自律性を備え、自身の構造や機能を最適化できる点にある。近年、「細胞競合」が生体内の様々な細胞集団のばらつきを解消し、その品質や構造を最適化していることが見えてきた。本領域研究では、細胞間の競合的コミュニケーションというこれまでにない視点から、多細胞生命システムの自律性という「生命らしさ」の最大の謎の一つに迫る。本領域研究において総括班は、異なる強みをもった8つの計画研究班および16の公募班の有機的な共同研究を強く促進し、細胞競合の理解から多細胞生命システムの自律性の理解という新たなステージへと昇華させるための役割を担う。令和4年度は、第2回領域班会議および総括班会議(2022年12月13日ー15日、金沢市)を開催し、各計画班および公募班の研究の進捗の把握と今後の方針、およびそれを支援するための方策などを議論するとともに、領域全体の研究方針や領域研究のゴール、さらにはその先の発展性などを議論した。また、第10回細胞競合コロキウム(若手の会、2023年3月14日ー15日、淡路島)を共催するとともに、2回の領域主催セミナー(Multicellular Autonomy Seminar)の開催、第68回NIBBコンファレンス「Principles of Cell Communication in the Tissue」の共催、第45回日本分子生物学会年会における領域共催ワークショップの開催、および3回の領域ニュースレターの発行を行い、領域研究およびそれに関連する研究分野の議論や宣伝活動を行った。さらに、領域内研究班による研究成果のプレスリリースの支援・促進を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、領域班会議、総括班会議、2回の領域主催セミナー(公開)を開催するとともに、細胞競合コロキウム(若手の会)、第68回NIBBコンファレンス、および第45回日本分子生物学会ワークショップを共催し、本領域の研究推進・運営に貢献した。また、3回の領域ニュースレター発行により領域研究の内容を公開するとともに、領域内の各研究班による研究成果の公開やプレスリリースの支援・促進を行った。以上の経過から、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、昨年に引き続き総括班会議を適宜開催して領域研究の方針を議論するとともに、領域内における共同研究、研究技術支援、若手支援、国際活動支援、および領域評価を実施していく。また、第3回領域班会議を実施し、各計画研究および公募研究の研究班同士の共同研究の方向性、領域研究の今後の展開等についての議論を深める。また、本領域に関連する細胞競合コロキウム(若手の会)の支援や共催ワークショップ、公開セミナーを適宜実施するとともに、領域ニュースレターを3回発行して、本領域研究の内容や方向性を広く公開・宣伝・議論する。
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