研究領域 | 光の極限性能を生かすフォトニックコンピューティングの創成 |
研究課題/領域番号 |
22H05192
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅳ)
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研究機関 | 早稲田大学 (2023-2024) 東京大学 (2022) |
研究代表者 |
川西 哲也 (2023-2024) 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40359063)
成瀬 誠 (2022) 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20323529)
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研究分担者 |
砂田 哲 金沢大学, 機械工学系, 教授 (10463704)
堀崎 遼一 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (20598958)
川上 哲志 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (20845523)
笠松 章史 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所小金井フロンティア研究センター, 研究センター長 (30296884)
鯉渕 道紘 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (40413926)
内田 淳史 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (50327996)
長谷川 幹雄 東京理科大学, 工学部電気工学科, 教授 (50358967)
成瀬 誠 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20323529)
川西 哲也 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40359063)
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研究期間 (年度) |
2022-06-16 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
136,240千円 (直接経費: 104,800千円、間接経費: 31,440千円)
2024年度: 31,070千円 (直接経費: 23,900千円、間接経費: 7,170千円)
2023年度: 30,420千円 (直接経費: 23,400千円、間接経費: 7,020千円)
2022年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | フォトニックコンピューティング / 光情報処理 |
研究開始時の研究の概要 |
拡大し続ける情報通信・情報処理への対応に向け,光及び発展著しい光技術のコンピューティングへの貢献が期待されている.本領域研究は,光とフォトニクスの極限性能―広帯域性・低損失性・多重性等―を追求し,それを生かす新たな情報機能創成を図る.光の物理的特徴と先端コンピューティングの調和に向け,光の限界性能を活用するコンピューティングメカニズムの創出,光の未開の潜在性能を引き出すサブストレートの開拓,さらにコンピューティングへの光の利活用において障壁となる構造的限界の克服を目指す.これにより光科学と情報学を融合した学際領域を開拓し極限フォトニックコンピューティングと呼べる学理を創成する.
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研究実績の概要 |
領域内の相互連携を促進するために、第3回領域会議を2023年8月7日~8日に対面形式で東京大学において開催した。領域内において個別の研究課題の理解をさらに深めるために「ARC×光」研究会を毎月オンラインにて開催し、議論を深めた。年間で計8回開催し、各回の参加者数は30~50名であった。アウトリーチ活動としては、「光×コンピューティング」オープンセミナー(毎月開催)、「光と情報」サマースクール、及び第1回国際シンポジウムを企画し、それぞれ円滑に実施した。これらは昨年度から開催準備を進めていたものである。オープンセミナーは月一回オンライン形式で開催した。サマースクール(7月31日~8月1日)では研究領域への導入となるオンラインレクチャーを実施した。これらへの参加者数は各々約80名であった。国際シンポジウムは、2024年3月11日~12日に東京大学にて、ハイブリッド開催し、267名の参加者を集め、大変盛況であった。本研究領域の国際的発信力と研究ネットワークの強化をねらいとして、フォトニックコンピューティング分野で活躍する著名な海外研究者5名の招聘を実現した。シンポジウム終了後に海外講演者のサイトビジットを実施し、個別研究に関する議論の機会を設けた。 産学連携活動として、2023年9月に研究者のネットワーキングを通して産業界との連携を図ることを目的とした「学変フォーラム」を立ち上げた。若手研究者の海外渡航支援も積極的に推進した。2023年10月上旬から約2か月間、東大の院生がソルボンヌ大学にて計画研究B01及びB03が関わる光リザーバーコンピューティングの研究を行った。学術論文、国際会議などで多数の発表を行った。複数の計画研究にまたがる成果としては、A01、B02、B03の連携による近似コンピューティングに関する原著論文が採択された例がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際シンポジウムは十分高いレベルで成功したとともに、領域内のコミュニケーションメカニズムも適正に作動し、さらに原著論文や学会発表等も活発であり、順調と判断できるため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに計画した総括班の事業内容を着実に実施する。特に、(1)「光×コンピューティング」オープンセミナー、(2)「ARC×光」研究会、(3)「光と情報」サマースクール、(4)第2回公開シンポジウムは重要な事業項目である。他方で、アウトリーチ活動に関しては、研究者の労力が過剰となって本来の研究の進捗を妨げてはならない。総括班は研究者にかかるオーバーヘッドをミニマムとしつつ、効果的な領域活動の推進を心がける。 今年度は上記に加えて他の領域との連携や、若手研究者の海外渡航支援のさらなる強化を進める予定である。また、計画研究間の連携を見える形にするためのタスクフォース立ち上げも検討している。
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