研究領域 | メゾヒエラルキーの物質科学 |
研究課題/領域番号 |
23H04872
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
矢貝 史樹 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80344969)
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研究分担者 |
雲林院 宏 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (40519352)
VACHA Martin 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (50361746)
相良 剛光 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (60767292)
羽會部 卓 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (70418698)
原野 幸治 国立研究開発法人物質・材料研究機構, マテリアル基盤研究センター, 主幹研究員 (70451515)
重田 育照 筑波大学, 計算科学研究センター, 教授 (80376483)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
140,660千円 (直接経費: 108,200千円、間接経費: 32,460千円)
2024年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2023年度: 35,360千円 (直接経費: 27,200千円、間接経費: 8,160千円)
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キーワード | メゾ領域 / 階層構造 / 自己組織化 / 光機能 / メカノ材料 |
研究開始時の研究の概要 |
ナノとマクロを繋ぐメゾスコピック領域は、生体分子組織においては当然のように構造制御され、そして機能が導き出されているが、機能材料分野においては未開拓研究領域である。メゾスコピック領域で躍動する革新的物質を開拓できれば、機能材料分野に大きな変革をもたらすことができる。そのためには、精緻なナノ構造構築技術のみならず、それらを階層的に組み上げ、機能を引き出すための学理の構築が重要である。そこで本学術変革領域では、材料創成技術/設計理論、構造可視化技術、強結合によるナノ構造間のエネルギー伝達技術、そしてマクロへの道筋となるメカノケミストリー等を主戦場とする研究者が協働できる場を提供する。
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研究実績の概要 |
領域運営:今年度開催した全体会議並びにシンポジウムは以下の通りである。 2023.4.28 第1回領域会議@千葉大学;2023.7.25 次世代若手研究者による応用計算・理論化学研究会2023(協賛);2023.7.29 キックオフシンポジウム@千葉大学;2023.10.26 「キラル光化学」「メゾヒエラルキー」合同シンポジウム@千葉大学;2024.3.19 日本化学会第104春季年会シンポジウム開催@日本大学船橋キャンパス 上記の活動により、個々の計画研究だけでなく領域内共同研究が活発になり、多くの実りのある成果を上げることができた。これらの成果は、個々の計画研究の実績報告書に記載している。これらの成果の結果、11件の班員の受賞、8件のプレスリリース、3件の学術誌カバーピクチャの掲載があった。 2)広報:領域ホームページを立ち上げた(https://mesohierarchy.jp)。また、領域の成果が出た際は、都度SNS(X:https://twitter.com/mesohierarchy/)を利用して広くアピールした。これらの活動の結果として、124件の公募研究への応募があった。 3)若手支援:第1回メゾヒエラルキー若手会を11月に東京工業大学にて開催した。また、メゾヒエラルキー勉強会を11回開催し、領域内外の研究者にチュートリアル講演を行なっていただいた。若手を中心に非常に活発な議論が交わされた。また、領域メンバー研究室に所属の学生の短期国際留学に対し、2件(オーストランバーの学会等における講演賞の受賞があった。 4)国際活動:International Workshop for Nano- and Meso-Synergetic Molecular Systemsを奈良にて開催した。フランスの研究グループNanosynergeticsとの共同開催であり、今後も継続して国際活動の主軸として交流を続けていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
内容が充実したホームページを立ち上げることができ、さらに成果を頻繁にSNSでアピールする体制も整えることができた。領域メンバーのほとんどが集まる会議並びにシンポジウムを4回開催することができ、その甲斐あって領域内共同研究が爆発的に増えた。すでに領域内共同研究成果も出始めているが、今後その数はさらに増加すると期待できる。若手会も開催し、さらに計画書通りの留学支援も実施することができた。したがって、領域初年度の総括班の役割を十分に果たせたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に領域を効率的に運営する体制が整ったと感じている。今後も引き続き領域内共同研究と若手育成を推進していく。特に今年度は23の公募班が加わった。ここで重要なことは、同床異夢にならないことである。そのため、「メゾヒエラルキー」とは何か?本領域はどのような研究を求めているか?ということを早いうちに明確に提示し、個々の研究者が、「誰と」「どのような」共同研究を行うことで、世界に「メゾヒエラルキー」の重要性をアピールできるような成果を上げることができるかを意識してほしいと考えている。そのためにも、4月に開催する第2回領域会議は極めて重要な役割を果たす。また、そこで生まれた共同研究アイデアがたち消えることのないよう、その後も領域内メンバーが会合する機会を作るべく尽力する。
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