研究領域 | 古代アメリカの比較文明論 |
研究課題/領域番号 |
26101001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
青山 和夫 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (70292464)
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研究分担者 |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20274277)
鈴木 紀 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (40282438)
坂井 正人 山形大学, 人文社会科学部, 教授 (50292397)
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研究協力者 |
中川 毅
猪俣 健
加藤 泰建
小泉 潤二
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
50,180千円 (直接経費: 38,600千円、間接経費: 11,580千円)
2018年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2017年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2016年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2015年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2014年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 古代アメリカ文明 / 比較文明論 / 考古学 / 歴史学 / 文化人類学 / 自然科学的編年 / 歴史的教訓 / 国際研究者交流 / メソアメリカ文明 / アンデス文明 / 高精度編年 / 環境文明史 / 中南米の先住民文化 |
研究成果の概要 |
本領域研究は、人文科学と自然科学の多様な研究者が集い、新たな視点や手法による共同研究を推進して、古代アメリカの比較文明論の新展開を達成した。年縞の計数に基づく高精度編年を確立し、航空レーザー測量を用いた地形の把握と考古遺構の探索に成功した。古代アメリカ文明を資源化するという行為は、植民地時代以降の中南米で行われているだけでなく、メソアメリカとアンデスにおいて先スペイン期から行われた。本領域研究は温故知新の言葉通り、現代の中南米諸国における歴史認識の刷新、古代アメリカ文明を資源とする芸術的創造、産業化、観光振興、国民の文化的アイデンティティの形成、中南米の地域的アイデンティティの形成に寄与する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来はテーマ毎の比較考古学研究はあっても、メソアメリカ文明とアンデス文明が個別に研究される傾向が強かったのに対して、本研究は旧大陸の文明の影響を受けずに発達した一次文明の特性や社会変動を多面的に比較し、人類の文明の多様なあり方を明らかにする。研究対象とする時代を先スペイン期に限定するのではなく、植民地時代や現代の中南米の人々が古代文明を資源化して再解釈するのかを示し、古代アメリカの「文明の終焉」の概念を批判的に検討する。世界史における諸文明の共通性と多様性を再認識し、従来の西洋中心的な文明史観では得られない新しい歴史的知とバランスの取れた「真の世界史」・「真の文明史」の構築に大きく寄与する。
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